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つれもて来てね橋本へ♪トラック荷台イラスト鮮やか
ふる里・高野山麓のまちの魅力を全国にアピールしようと、和歌山県橋本市境原のカキウチ商事株式会社=垣内憲一(かきうち・のりかず)社長(52)=は、2月9日、新しく購入した自社の大型トラック(13トン)荷台に、橋本市シティーセールス推進課が考案したキャンペーン文字や、同市のキャラクター「はしぼう」、地元の名所旧跡、名産品などのイラストで飾った。その楽しくも色鮮やかな大型トラックの荷台は、今後各地のドライバーや通行人の目に、どんどん飛び込むことになり、抜群のPR効果を発揮しそうである。
この大型トラックの荷台は、高さ幅とも2・4メートル、長さ9・6メートルの巨大な長方形。その右サイドには「聖地 高野山へ いざなうまち」「つれもておいで 和歌山県橋本市」と書き、世界遺産・黒河道(くろこみち)や高野山・根本大塔、橋本の基礎を築いた応其上人(おうごしょうにん)像、やどり温泉いやしの湯、国の登録文化財・葛城館などのイラストを入れた。紀州弁「つれもて」は「連れ立って」という意味。
左サイドは「どいらいええとこ 和歌山県橋本市」というキャッチフレーズと、その後先に地元産品の巨峰(きょほう)やマッシュルーム、オムレツを表し、紀州へら竿やパイル織物、はたごんぼ(牛蒡=ごぼう)、タマゴ、柿などのイラストが輝く。方言「どえらい」とは「ものすごい」という意味。
後部の観音開きの扉には、へら竿をかつぎ、柿の頭をした「はしぼう」が描かれ、文字で「はしっこ暮らし はじめませんか」と呼びかけ、橋本の位置を地図で示している。
こられのイラストは、同市シティーセールス推進課の職員が考案、専門業者が塗料を使って製作。垣内社長がその費用100万円を全額寄贈した。
垣内社長の話によると、平木哲朗(ひらき・てつろう)市長から「企業誘致が進み、企業団地が増える中、人口減少は止まらない」と聞き、「少しでもお役に立ちたい」と、同推進課に「トラック荷台のイラストアピール」を提案、実現したという。
垣内社長は会社員を経験した後、28歳で中古トラックを購入して、運送業を開始。平成25年には法人化し、現在、トラック60台(4~15トン)で、北は北海道から南は鹿児島まで、鋼材、木材、衣類などの物資を輸送。この〝イラス入りトトラック〟は橋本を拠点に~仙台~東京~大阪~広島を走ることになる。
同社は平成28年(2016)5月、「素晴らしい紀州路を知ってもらう全国キャンペーンの一環」(和歌山県トラック協会主催)にも応募して選ばれ、トラック荷台に隅田八幡神社の秋祭りに登場する「境原の担ぎ屋台(かつぎだんじり)」のカラー写真シールを張り付けPR活動。〝イラスト入りトラック〟は今回で2台目となる。
垣内社長は「橋本は荷台のイラスト通り、とても素敵なまちです。一人でも多くの方々に、それを知っていただき、私たちのまちへ定住・移住をお願いしたい」と話していた。
写真(上)は大型トラック・右サイドに描かれたイラストと垣内社長。写真(中)は同後部・観音開き扉のイラスト。写真(下)は同左サイドのイラスト。