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豪華♪担ぎ屋台を奉納~堀田さん作・隅田八幡神社へ

担ぎ屋台(かつぎ・だんじり)で名高い、和歌山県橋本市隅田町垂井の隅田八幡神社の氏子・堀田正信(ほった・まさのぶ)さん(故人)=同市境原=が製作した「ミニチュア・担ぎ屋台」が、このほど同神社に奉納された。寺本嘉幸(てらもと・よしゆき)宮司は「これまでの堀田さんの貢献は大きく、担ぎ屋台は社務所の展示棚に末永く飾りたい」と深く感謝している。
このミニチュア・担ぎ屋台は、高さ約30センチ、幅約20センチ。担ぎ棒の長さ約60センチで、金箔の紙と透明ガラス・ケース入り。勇壮な2枚屋根と、本体を絢爛(けんらん)豪華な桐(きり)模様の羅紗(らしゃ)幕で装飾。担ぎ棒の先端部分には、3個の太鼓に2本のバチ、1本の竹笛が添えられている。
堀田さんは大工で、鎌倉時代の放生会(ほうじょうえ=殺生を戒める宗教行事)を起源とする、同神社の秋祭りを尊崇し、ミニチュア・担ぎ屋台2台を製作し、竹笛も作って「境原っ子太鼓」の子供たちにプレゼントするなど、古里を盛り上げてきた。
約6年前、堀田さんが逝去した後、兄の安廣(やすひろ)さんが、ミニチュア・担ぎ屋台1台は「遺産」として自宅に飾り、もう1台については「寄贈したい」と希望。
境原区長で同神社責任役員を務める坂本勝彦(さかもと・かつひこ)さんが、「境原だんじり保存会」=垣内憲一(かきうち・のりかず)会長=が購入協力した飾りケースに納めて、奉納したという。
ミニチュア・屋台は、さすがに境原の担ぎ屋台の趣(おもむき)が漂い、古里貢献者の心意気がにじむ。寺本宮司は「こんなにうれしいことはありません。当神社で展示保存させていただきます」と、奉納されたミニチュア・担ぎ屋台に見入っていた。
写真(上)は奉納され故・堀田正信さん製作のミニチュア・担ぎ屋台に喜ぶ寺本宮司。写真(中、下)は奉納された堀田さんのミニチュア担ぎ屋台。


更新日:2016年5月25日 水曜日 01:38

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