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ぶるぶる霙・牡丹雪♪「滑らんときよ」大寒の橋本
日本列島を寒波が襲った1月22日、高野山麓の和歌山県橋本市でも霙(みぞれ)や牡丹雪(ぼたんゆき)が降り、薄らと雪が積もって、大寒(だいかん)の橋本地方の趣(おもむき)を呈した。
橋本市の市街地では、午後2時頃から霙が降り始め、3時頃には牡丹雪に。一時は家々の屋根瓦も庭も銀世界に変わる。やがて牡丹雪から冷たい雨になると、道路も車のフロントガラスも、雪からシャーベット状に変化。夜は再び湿(しめ)り雪が降ったりやんだりした。
このため同市あやの台のスーパー銭湯「きらくゆ」橋本店では、普段と違って湯気がもうもうと立ち込め、人影がほとんど見えない。表の駐車場では、どの車の屋根も約3センチの雪が積もり、フロントガラスは雪が凍てついている。入浴客は「寒いからこそ、やっぱり風呂が一番やね」と目を細めていた。
同市東家の愛宕山(あたごさん)周辺では、山茶花(さざんか)や笹の葉が、雪で真っ白くなったり、雨露となって落ちたり。夜のJR和歌山線は、枕木も敷石もまるで霜が降りたような景色で、ブルーの電車がライトに照らされる雪の中を往来する。
橋本駅近くの居酒屋のテレビでは、翌23日(火)の天気予報が流れる。曇りで雪は降らないようだが、気温はマイナス1度~6度と低く、翌々24日(水)はマイナス3度~0度と一層寒くなりそう。
さすがに店主は、客に粕汁(かすじる)を突出しとして振る舞い、客はてっちりなどの鍋物でぬくもった後、「帰り道で滑らんときよ」「風邪引いたらあかんで」などと声を交わし合っていた。
写真(上)は車の屋根に雪が積もり窓ガラスはシャーベット状に変化した。写真(中)は雪をかぶった笹の葉と雪にくもる橋本の市街地。写真(下)は霜が降りたような軌道敷を走るJR和歌山線の電車。