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紀北工高・木村準優勝!マイコンカーラリー全国大会
和歌山県橋本市の県立紀北工業高校・ものづくり研究部2年生の木村裕貴(きむら・ゆうき)さん(17)=かつらぎ町丁ノ町=が、東京の日本工学院八王寺専門学校で開かれた「ジャパンマイコンカーラリー2018全国大会」のアドバンスクラスで準優勝を飾った。紀北工業高校はマイコンカーラリーの名門校だが、準優勝は初めての快挙で、木村さんは「3年生で再度挑戦し、優勝を目指したい」と誓っていた。
同大会は公益社団法人・全国工業高等学校長協会が主催。1月6、7両日開かれ、トーナメント方式で性能・スピードを競うアドバンスクラスに計76台が参加した。
マイコンカーラリーは、車に搭載したコンピュータに走行ラインの直線、曲線に応じてスピード調整するプログラムを入力。ひたすら電池エネルギーとモーターでスピードを競う。
木村さんは予選1回目にレーンチェンジでコースアウトしたが、予選(58・38メートル)2回目は4位で決勝(64・18メートル)に進み、見事15・40秒の好タイムで準優勝。優勝は昨年優勝校の選手で、そのタイム差もわずか0・03秒という僅差だった。
木村さんは昨年11月の第19回マイコンカーラリー近畿大会・アドバンスクラス個人の部で4位の好成績を収め、今回の全国大会に出場。この1か月余りの間、マイコンカーの軽量化・安定化・パワーアップに取り組んだ。
例えば、電池を替えて推進力を上げ、そこで重くなったものの、ハンドルをきるモーターを小型化、車体もアルミ合金からカーボンに取り換えるなど工夫。800グラムから80グラム軽くした。プロクラムやセンサーの変更などが大きく功を奏したという。
今春、部長就任が決まっている木村さんは「まず部員全員の研究・努力を大切にしたい。その上でこの1年間、マイコンカーの改良を重ね、高校生活の最後に全国優勝を飾りたい」と力強く話した。
顧問の中岡進(なかおか・すすむ)教諭は「ものづくり研究とは、そう簡単ではありませんが、部員たちの真剣な取り組みがうれしい」と目を細めていた。
写真(上)は「ジャパンマイコンカーラリー2018全国大会」アドバンスクラスで準優勝を飾った木村裕貴さん。写真(中)は準優勝を飾った木村さんのマイコンカー。写真(下)は中岡教諭から技術指導を受ける木村さん。