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被災地福島ひまわり咲いてね♪信太小児童ら種を贈呈

東日本大震災の被災地・福島県の復興を願ってひまわりを育てた、和歌山県橋本市高野口町九重の市立信太小学校(全校児童4、5、6年生計12人)は、12月22日、ひまわりの種を被災地に贈る「ひまわりの種・贈呈式」を開いた。辻脇昌義(つじわき・まさよし)校長は「この子供たちの小さなつながりで、大きな福島が元気になってくれたら」と話し、児童らの活動を讃えていた。
同校は、全国各地の人々が福島のひまわりの種を買い、「里親」となって栽培、その種を再び福島に送るという、NPO法人チームふくしま「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加。
児童らは今夏、福島のひまわりの種をプランターに撒き、その苗をグラウンドわきの畑に植えて、水やりや草引き。ヒマワリの絵と「咲かせようみんなの笑顔とひまわりプロジェクトIN信太」のキャッチフレーズ看板を立てた。その結果、7月には約500本のヒマワリが、茎の高さ約1・5メートル、花の直径20~30センチに育った。
この日の「ひまわりの種・贈呈式」では、児童会の後期会長で6年生の田中宏樹(たなか・ひろき)君が「太陽のように 大きく明るい 元気なひまわりを 元気いっぱい咲かせて下さい」と挨拶し、ひまわりの種2キロ入りの梱包(こんぽう)を、福島への送付役である辻脇校長に贈呈した。
次に児童会の前期会長で6年生の軒佳史(のき・よしふみ)君が、「ひまわりは福島の方を向いて咲いていました。まるで福島に帰りたいと思っているようでした。この種で、またつながる人との象ちょうとして、華やかに咲かせてください」という意味のメッセージを朗読し、辻脇校長は「皆さんが心を込めたひまわりの種は、責任を持って里親プロジェクト事務局へ送ります。助けたり、助けられたり、地元でも世界でも、大きく羽ばたきましょう」と述べた。この種は、災害復興のシンボルとして、福島の駅や旅館、学校などで花開くことになる。
最後に辻脇校長が児童の声を聴きながら作詞・作曲した「ひまわりの詩」を、辻脇校長のギター&ハーモニカ伴奏で、全校児童が合唱すると、その声は福島まで届きそうな清らかさ。その歌声はCDに収録し、ひまわりの種とともに贈られる。辻脇校長は「このひまわりの里親活動は、子供たちの貴重な体験になるので、できれば来年度も続けたい」と話していた。
写真(上)はひまわりの種を辻脇校長に手渡す田中・後期児童会長。写真(中)は辻脇校長にメッセージを手渡す軒・前期児童会長。写真(下)は辻脇校長のギター&ハーモニカ伴奏で「ひまわりの詩」を合唱する信太小児童たち。


更新日:2017年12月23日 土曜日 00:00

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