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紀北工高生ら2連覇報告♪市長ソーラーカーV讃える
日本自動車連盟(JAF)など主催の「ソーラーカーレース鈴鹿2017」(国際自動車連盟代替エネルギーカップ)チャレンジクラスで、2年連続4度目の優勝を飾った和歌山県橋本市の県立紀北工業高校ものづくり研究部の「優勝報告会」が、9月8日、橋本市役所2階の市長室で開かれ、部員たちは3年連続5度目優勝を目指すと誓い合った。
同部は今夏、鈴鹿サーキットで開かれた同大会の優良企業も参加するチャレンジクラスで、2年連続4度目Vを飾るだけでなく、KV―BIKE(乾電池・モーターで走る自転車改造バイク)でもクラス初優勝・技術賞を受け、KV―40(一人乗り電気自動車)でもクラス4位入賞を果たした。
この日、市長応接室に同研究部顧問で総監督の中岡進(なかおか・すすむ)教諭(59)と同校の宮本裕司(みやもと・ゆうじ)教頭、メカニックを担当した3年生の大村直利(おおむら・なおと)君(17)、宮本喜充(みやもと・よしみつ)君(17)、半浴菖太郎(はんさこ・しょうたろう)君(17)、牲川直輝(にえがわ・なおき)君(17)、2年生の木村裕貴(きむら・ゆうき)君(16)、日高勇貴(ひだか・ゆうき)君(16)のメンバーが参集。
平木市長は「3年生は進学、就職して頑張り、2年生は3連覇を目指してください」と希望。辻本勉(つじもと・つとむ)市議会副議長も「先輩は大企業などで大活躍している。紀北工業の名に恥じないように」と激励。小林俊治(こばやし・しゅんじ)教育長は「君たちを見た瞬間、全員呼吸ぴったり、チームワークで2連覇を果たしたとわかった。その調子で…」と祝福。中岡教諭と宮本教頭が「生徒たちの頑張りは、すべて皆様方のご協力のお陰です」と謝辞を述べた。
同大会は8月上旬開かれ、チャレンジクラスはソーラーカー研究の一流企業・団体も参加する「エネルギー技術」の非常に高い競技。パネル発電機とバッテリーを搭載した「紀北ソーラー」が、5チーム5台と全長5・807㌔のコースで、5時間の耐久レースを展開、その走行距離を競ってトップでゴールインした。
同校は2007年に初優勝、2014年に7年ぶり2度目の優勝、一昨年は15秒の僅差で準優勝、昨年はその雪辱を果たし、今年は2年連続4度目の優勝を成し遂げた。
リーダーの大村君は「データ戦略とチームワークで2連覇できた」と振り返り、次期リーダーの木村君は「3連覇を目指したい」と意気込みを見せた。
中岡教諭は「今回、予算不足で出場できるかどうかも危ぶまれましたが、学校はもちろんOBの協力も大きく、バッテリーやタイヤ交換をして、何とか出場できました」と感謝。
平木市長は「紀北工業高校の生徒たちは、優良企業から、将来有望と高く評価されている。大会には連続出場してほしいし、大学ではしっかり学問を積み、企業ではその能力を発揮してほしい」と激励していた。
写真(上)は優勝報告会で平木市長=右端=らとともに記念撮影する紀北工業高校・ものづくり研究部の生徒たち。写真(中)は2連覇を喜ぶ紀北工業高校生や関係者ら。写真(下)は平木市長=手前=と懇談する紀北工業高校・ものづくり研究部の生徒たち。