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子ヒツジ2頭に心癒され♪陶芸家北森さん夫婦が飼育

近畿一円で活躍中の和歌山県橋本市隅田町山内の陶芸家・北森義人(きたもり・よしと)さん(53)と妻・由香(ゆか)さん(52)は、自宅庭で2頭の子ヒツジの飼育を始め、緑豊かな山里生活を満喫している。北森さんの多くの陶芸ファンは「かわいい子ヒツジに影響される北森さんの今後の作品が楽しみ」と期待している。
北森さん夫婦は平成元年(1989)、隅田町山内に木造住宅を新築、北森さん自身が〝穴窯(あながま)〟を造り、御幸辻から移住。ここを拠点に陶芸活動を繰り広げている。
飼育されているのは、奈良県山添村の神野山(こうのやま)フォレストバーク「めいめい牧場(まきば)」で生まれた、子ヒツジの「きん」(生後約6か月のメス)と、「てつ」(同約4か月のオス)の2頭。
北森さん夫婦が6月に「きん」、8月に「てつ」を購入して、自宅庭の一部(約700平方メートル)にテントを張り、小屋を設け、鉄柵を張りめぐらせて放牧。バケツに飲み水を溜め、小屋に岩塩(がんえん)をぶら下げ、庭草を自由に食べさせた。
主に由香さんが世話に当たり、庭の葛(くず)、樫(かし)、欅(けやき)などの葉を与えると、子ヒツジは黙ってむしゃむしゃ。散歩させると道草を食って前に進まない。ご近所の人たちが、おいしそうな草を刈って、プレゼントしてくれる。
由香さんは昨年「めえめえ牧場」で、羊毛の刈り取り方や毛糸の作り方を体験しており、来年6月頃には、子ヒツジの毛を刈り取って毛糸をつくり、やがて生まれてくる孫のソックスを編み上げたい考え。
義人さんは「陶芸で手指が荒れているが、子ヒツジの背中を何度もなでていると、羊毛に含まれた油性ラノ二ンのお蔭で手指がつるつるします」と話し、子羊と仲睦まじい日々を過ごしている。
北森さん方は真言宗・結界山「東覚寺(とうかくじ)」の近くの高台にあり、紀の川南側の紀伊山地の山並みが一望できる。「きん」と「てつ」の子ヒツジ2頭は、その素敵な環境の中で、蜩(ひくらし)などの声を聴きながら、すくすくと育っており、義人さんが「元気をいただける」と話せば、由香さんも「きんとてつがいるだけで心癒されます」と目を細めていた。
写真は自宅庭で子ヒツジに木々の葉っぱを与える北森由香さん。


更新日:2017年8月29日 火曜日 00:00

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