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主婦で看護師で陶芸家~山田さん〝手作り市〟も主催
和歌山県橋本市に主婦、看護師、陶芸家として活躍している女性がいる。同市隅田町妻の山田富美子(ふみこ)さん(47)で、山田さんは近畿一円の陶芸・木工芸家らの作品を集めた「紀の川手作り市」も企画・主催し、多くの友人・知己から「素晴らしい生き方」と讃えられている。
山田さんは奈良県平群(へぐり)町出身。平成元年(1989)から看護師として働き、同4年に橋本の男性(会社員)と結婚、同8年に長女を出産した。
陶芸は平成5年(1933)から開始。妹から「陶芸って面白いよ」とすすめられ、奈良県五條市の陶芸教室に3年間通い、手ほどきを受けた。出産で約3年間、中断したが、改めて和歌山県海南市の陶芸教室へ、約5年間マイカー通学、さらに大阪芸術大学・通信教育(4年制)でも、陶芸を学んだ。
10年前には、自宅北側に木造平屋の工房2棟を建設。そのうち1棟は夫が作ってくれた。室内には電動ドクロを設け、室外には灯油窯を設置。子育てを軸とした主婦業、看護師としての仕事、その忙しい合間を見て、ひたすら陶芸に打ち込んできた。
また、毎週月、火曜日には、自宅工房で陶芸教室を開く一方、夏休みの子供たちにも陶芸指導。さらに、今年9月28日(土)には、橋本市北馬場の和歌山県立体育館・第2駐車場で、第10回「紀の川手作り市」を開催する。これは第1回から、すべて山田さんが企画・実施してきたという。
山田さんは陶芸について「自分の作品に、どうしても納得できない。それで、もっと、もっと、という気持ちが起きて、陶芸を続けています」ともらし、〝紀の川手作り市〟については「いつも今年で終わりと思っていますが、多くの作家やお客さまから〝大変よかった〟と言われるので、結局、続けることになっているんですよ」と明るく笑った。
写真(上)は一心不乱に陶芸に打ち込む山田さん。写真(中)は夏休みの子供たちの作品を灯油窯から出して披露する山田さん。写真(下)は山田さんの工房