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茅の輪くぐりで罪穢れ祓う♪隅田八幡神社で清々しく

国宝・人物画像鏡(じんぶつがそうきょう)の所蔵神社として名高い、和歌山県橋本市隅田町の隅田八幡神社=寺本嘉幸(てらもと・よしゆき)宮司=で、6月30日、人間の罪穢(つみけがれ)を払い、本来の清浄な心を取り戻す「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」と「茅の輪(ちのわ)くぐり」の神事が行われた。
この日、梅雨晴間(つゆはれま)の夕刻、橋本・伊都地方の家族連れらが参集。寺本佳文(てらもと・よしふみ)禰宜(ねぎ)ら神職2人が、参列者のお祓いをして全員で「大祓の詞(ことば)」を唱えた。
この後、参列者らは神職のリードで、境内に設けられた直径約1・8メートル、太さ約15センチの茅の輪を、左へ1回、右へ1回、さらに左へ1回くぐりながら、心で和歌「水無月(みなづき)の夏越(なごし)の祓(はらえ)する人は千歳(ちとせ)の命延(の)ぶといふなり」と口ずさみ、拝殿に進み出て無病息災などを祈願、清々しい心をいただいていた。
茅の輪は7月7日の七夕祭りまで残され、誰でも自由にくぐることができる。その後、七夕飾りと共にお焚き上げされる。
同神社では、今年10月7(土)8(日)両日、恒例の秋祭りがあり、同9日(月)午前10時からは、20年に1度の「正遷宮・奉祝祭(しょうせんぐう・ほうしゅくさい)」が営まれ、午後1時から名物・担ぎ屋台(かつぎだんじり)が境内を練り歩く。
茅の輪くぐりの参列者らは、正遷宮を控えて、すでに改修・塗装を済ませた朱塗りの本殿や、近くの末社=春日神社、厳島(いつくしま)神社、若宮(わかみや)、大将軍神社、住吉神社、一言主(ひとことぬし)神社など=を見学し、「綺麗になった」とにっこり。
寺本禰宜は「きょうは夜来の雨もすっかり上がり、皆さまと共に気持ちよく神事を営むことができました。どうぞこの半年間、罪穢れなく過ごせますように」と祈った。
写真(上、下)は神職の先導により正遷宮を控えた隅田八幡神社で茅の輪くぐりをして罪穢れを祓う参列者たち。写真(中)は修復・塗装を終えた隅田八幡神社本殿わきの末社を見学する参列者たち。


更新日:2017年7月1日 土曜日 00:00

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