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子供ら田植え体験楽し♪松源主催・中将姫ゆかりの里
奈良時代の女性史ヒロイン・中将姫ゆかりの里、和歌山県橋本市恋野の水田で、6月3日、株式会社松源=(和歌山市田屋)主催の食育農業体験ツアー「田植え」が行われ、和歌山や大阪などから参加した大勢の家族連れらが、農作業の苦労と喜びを味わった。
株式会社松源は、和歌山県や大阪府南部などで、スーパー「松源」(36店舗)を経営。本社営業本部=桑原太郎(くわばら・たろう)本部長=が、農業体験を通じて、消費者に「食」を学んでもらおうと企画。平成24年(2012)から、赤坂昌良(あかさか・まさよし)新規事業部長の所有する田んぼで開催し、今年で5回目になる。
この「田植え体験」の舞台は、紀の川左岸の9つの溜池がある丘陵地で、高台の似賀尾池から、全国でも珍しい「分水戸(ぶんすいこ)」=水田面積に応じた配水設備=を通して引水した、約2000平方メートルの水田。
この日、応募者約150組300人のうち、抽選で選ばれた13組40人が参加。家族連れらはみんな裸足(はだし)になり、水田に足を踏み入れて横一列に並び、張られるロープを目印にして、等間隔に苗を植えていく。
子どもたちは、お母さんの動作を横目に、見よう見まねで田植え。やがて手足は泥んこ、顔は汗まみれ。中には、尻もちをついて笑う子もいる。初夏の強い日差しの中、水田には全員の影がうつり、遠くには和泉葛城山脈がくっきり見える。
約1時間、貴重な農業体験をした家族連れらは、畦道で手足を洗いながら、お母さんが「よくがんばったね」と褒めると、子供たちは「うん、でも、楽しかったよ」と笑顔を見せていた。
一行はこの後、観光バスで大阪府富田林市の農業公園に移動。そこでスーパー「松源」の弁当をいただき、さらに河内長野市のスーパー銭湯で心身を癒して、いい思い出になる週末を過ごした。
赤坂・新規事業部長は「きょうは天気も良く、水も豊富なので、最高の田植え体験をしてもらえました。秋には収穫や稲掛け体験も、企画したいと思っています」と話していた。
写真(上、中)は横一列に並んで田植え体験をする参加者たち。写真(下)は水田の畦道で涼風になびく松源の幟旗。