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金剛峯寺の襖絵「虹雉」特別公開♪石崎画伯の花鳥画

和歌山県高野町の高野山真言宗総本山金剛峯寺にある大正・昭和の花鳥画の大家・石崎光瑤(いしざき・こうよう)画伯の襖絵(ふすまえ)「虹雉(こうち)」(12枚)の特別公開が5月25日、同寺・新別殿で開幕した。石崎画伯の生涯をかけた大作で、金剛峯寺では「この機会にぜひご覧ください」と言っている。6月11日(日)まで。金剛峯寺拝観料大人500円、小学生以上200円が必要。襖絵観覧は無料。
この襖絵「虹雉」は普段、金剛峯寺の貴賓室・奥殿の「虹雉の間」の襖絵として、畳部屋の正面・左右の3面を「コ」の字型に仕切る「襖絵12枚一幅」の日本画。
そこにはインド亜大陸とチベット高原との境を東西に連なる世界最高の大山脈・ヒマラヤとシャクナゲ(石楠花)、ニジキジ(虹雉=こうち)が彩色鮮やかに描かれている。
金剛峯寺・宗務総長公室の説明によると、
金剛峯寺・奥殿は昭和9年(1934)の弘法大師御入定1100年御遠忌の際に建立。日本最大の石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」に囲まれている。
石崎画伯=明治17年(1884)~昭和22年(1947)=は昭和8年、金剛峯寺から奥殿の襖絵の制作依頼を受け、2度目のインド旅行に出立(しゅったつ)した。
弘法大師・空海が約1200年前に開創した高野山(標高約850メートル)は、幾つもの「外八葉内八葉」(8外輪山・8内輪山)に囲まれた「蓮台(れんだい)」(金剛峯寺を中心にした一山境内地)。石崎画伯はヒマラヤ連山(8000メートル級)から、その霊場・高野山を思い、襖絵「虹雉」を描いたらしい。
今回、この襖絵「虹雉」12枚は、初めて新別殿に1列17メートルに並べて展示。そこにはヒマラヤ連山と霧のような雲、色鮮やかなヒマラヤシャクナゲや、命かがやく虹雉などが、パノラマ状に描かれていて、参拝・観光客らは、そぞろ歩きで観覧し、石崎画伯の大らかな心に触れていた。
また、この新別殿では本山の僧侶が、訪れる多くのお遍路や外国人に、「阿弥陀如来様の御詠歌」を透き通るような声で披露。「すべてご臨終の際、阿弥陀様が平等に迎えに来て下さる。その時、何を持って行けるか。金品はだめです。一日一善、その功徳だけは、持って行けますよ」と語り、人々が大きく頷いていた。
襖絵「虹雉」の展示時間は午前8時30分~午後4時30分。金剛峯寺の行事の都合で観覧できない時もある。問い合わせは金剛峯寺・宗務総長公室(電話=0736・56・2012、FAX0736・56・5450)。
写真(上)はヒマラヤ連山を向こうに綺麗な虹雉やヒマラヤシャクナゲが描かれた石崎画伯の襖絵。写真(中)は12枚一幅の襖絵「虹雉」を観覧して歩く女性たち。写真(下)は金剛峯寺の僧侶の御詠歌を聴く参拝・観光客たち。

更新日:2017年5月26日 金曜日 00:00

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