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道の駅「くしがきの里」大盛況♪鍋谷峠道路沿い
大阪・和歌山の両府県を結ぶ国道480号「鍋谷峠道路」の開通に伴い、和歌山県かつらぎ町滝の同国道わきにグランドオープンした道の駅「くしがきの里」は、連日、大勢の観光・ショッピング客で「満員御礼」の状態が続いている。経営する株式会社セイコーグループ(紀の川市)の前田晴世(まえだ・はるよ)社長は4月5日、「この土曜、日曜日、交通渋滞しないかと心配。多くの皆さまには、ここでゆったり楽しんでほしいのですが」と、うれしい悲鳴を上げている。
道の駅「くしがきの里」は紀州ヒノキ材を多く使った木造平屋4棟(約800平方メートル)。その直売所では、新鮮野菜や果物、泉州港に水揚げされた鮮魚、美味しい巻き寿司、やきもち、お菓子類などを販売。パン工房「福みみ」とレストラン「ダイドコロフクミミ」では、つくり立てのパンや料理を提供している。
施設内には授乳室、おしめ交換台、湯沸かし器、キッズコーナーがあり、トイレは障害者用1室、女性11室、男性6室、小用3器を設置。駐車場は乗用車70台、観光バス6台収容のスペース。とくに育児中のお母さんやドライバーの便利を図っている。
4月1日、大阪府和泉市父鬼町と、かつらぎ町平をつなぐ国道480号「鍋谷峠道路」(鍋谷峠トンネル3・7キロを含む延長4・1キロ、)と、その延長ルートにある「父鬼バイパス」(父鬼町~大野町=延長2・8キロ)が完成・開通した。
南に走れば、世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社や高野山・金剛峯寺に行けるし、近くの京奈和自動車道・かつらぎ西ICに乗れば、和歌山市や橋本市、奈良県五條市などへ簡単に行ける。
翌2日には道の駅「くしがきの里」がグランドオープンした。以来、鍋谷峠道路も「くしがきの里」も、マイカーと観光・ショッピング客で溢れかえり、キャベツなど新鮮野菜はすぐに売り切れ、輸送車両は渋滞に巻き込まれる大盛況&大混雑ぶり。
同道路を往来する車、道の駅駐車場の車のほとんどは、「堺」「和泉」「和歌山」ナンバーで、大阪・和歌山の両府県間を激しく行き来していることを証明している。
それでも店内では、「泉州産の水なす、かくべつうまい」などと、多くの家族連れが買い物に目を輝かせる一方、女性グループは店内のテーブル席に座り、買ったばかりの巻き寿司を仲良く味わっていた。
前田社長は「当店は商品販売よりも、いかにショッピングや食事を楽しんでもらうかに重点を置いています。それがこの通り予想外の大盛況ぶりで、うれしい反面、とくにこの土曜、日曜日、大混雑しないかと心配しています」と、複雑な思いを述べていた。
直売所の営業時間は午前9時~午後5時。4、5月の定休日は第2、第4水曜日。6月以降の定休日は第1、第3水曜日。
パン工房は午前9時~午後2時(完売と同時に終了)、レストランの営業時間は午前9時~午後3時。
写真(上、中)は大盛況ぶりのグランドオープンした道の駅「くしがきの里」。写真(下)は柑橘類の売場風景。