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大阪~紀北=交通スムーズに♪鍋谷峠道路4月開通

大阪府和泉市父鬼(ちちおに)町と和歌山県かつらぎ町平(たいら)をつなぐ国道480号「鍋谷峠(なべたにとうげ)道路」が、4月1日(土)に開通する。大阪側から同町笠田東の京奈和自動車道・かつらぎ西ICへ簡単に出入りでき、世界遺産・高野山へもスムーズに往来できることになる。紀北・紀の川筋の住民は、これこそが「地域活性化の起爆剤になる」と喜んでいる。
国土交通省近畿整備局によると、国道480号「鍋谷峠道路」は延長4・1キロ。このうち3・7キロはトンネル区間となる。既設の「峠越えルート」は、とても道幅の狭い延長10・1キロで、今回の開通により、半分以下の距離に短縮される。
しかも、同道路は県道を介して、京奈和自動車道・かつらぎ西ICに接続。それ以前の3月18日(土)には、同自動車の岩出根来IC~和歌山JCT間(延長6・5キロ)が開通して、阪和自動車道と接続。さらに4月1日には和歌山市と大阪府阪南市を結ぶ国道26号「第二阪和国道」平井ランプ~淡輪ランプ間(延長7・6キロ)が開通する。
国交省近畿整備局は、国道480号「鍋谷峠道路」整備の効果として、「安心安全な交通の確保、自然災害に強いネットワークの構築、地域経済の活性化」を挙げている。
かつらぎ町には、神仏習合の聖地の丹生都比売(にうつひめ)神社や、かつらぎICのすぐ近くの寶來山(ほうらいさん)神社、天野の里の山荘「天の里」、紀伊高原ゴルフクラブ、はなぞの温泉などがあり、少し登れば世界遺産・高野山真言宗総本山・金剛峯寺、大門、大伽藍、奥の院に着く。
隣接の橋本市は、国宝・人物画象鏡で名高い隅田八幡神社、ゆったり散歩の杉村公園、世界遺産・黒河道(くろこみち)、温泉と自然豊かな玉川峡などがあり、戦国武将・真田幸村ゆかりの九度山町には「真田のみち」(九度山商店街)、弘法大師の母を祀る女人高野別格本山・慈尊院、道の駅「柿の郷くどやま」など、人気スポットがいっぱい。
鍋谷峠道路沿いでは、昨秋プレオープンした道の駅「くしがきの里」が、同道路開通の前後にグランドオープンすることになっている
大寒、立春、そして春本番…。地域住民は東西南北、走りやすくなることに感激する一方、「交通の便がよくなると、都市部からの観光客は、歴史・文化・自然・食べ物の豊かなところを目指す」「もちろん人情も魅力もないまち、正しい情報発信力のないまちは、すたれることになる」と、口々に話し合っている。
写真(上)は4月1日に開通する鍋谷峠道路のトンネル周辺工事現場=かつらぎ町側。写真(中)は開通前後のグランドオープンを目指している道の駅「くしがきの里」。写真(下)は平成27年(2015)に開通した京奈和自動車道=岩出根来IC付近。


更新日:2017年2月25日 土曜日 00:00

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