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今宮戎の〝福笹〟づくり♪橋本から10万本出荷
「商売繁盛で笹持って来い♪」の掛け声で名高い、大阪市の今宮戎神社の〝えべっさん〟で使われる「福笹(ふくざさ)」の集荷・出荷準備作業が、和歌山県橋本市南馬場の選果場で行われている。この福笹を扱っている同市隅田町の大弥(だいや)工芸の奥村浩章(おくむら・ひろあき)社長(72)=は「どうぞ、ご自宅や店舗に福笹を飾り、今年も家族安泰、商売繁盛を…」と〝えびす顔〟を見せている。
大弥工芸の作業員約30人は、1月4日から橋本市の国城山麓と同県紀美野町の竹薮で、太い孟宗竹(もうそうだけ)を伐採。その枝葉部分を選果場に集荷。男女作業員が選定ハサミを使って、長さ約1メートルに切りそろえ、枯れた枝葉や、形の悪い枝葉を除去。100本を1束にし、3束を〝窓付き〟ゴザで巻いて、8、9両日に計約10万本をトラックで搬送、今宮戎神社へ納入する。
今宮戎神社では十日戎(9日=宵戎、10日=本戎、11日=残り戎)に、この福笹を参拝者に無料で配り、参拝者の希望に応じて、巫女さんや福娘たちが、福笹にお札や大判・小判、タイ、福俵などを飾りつけ、「商売繁盛でササ持ってこい」と威勢よく販売する。
奥村社長は「今年は笹の生育本数が少なく、伐採範囲を広げたので、手間がかかっています。笹そのものは瑞々しいので、必ず福を呼び寄せてほしいと願っています」と話していた。
写真は、伐採したばかりの孟宗竹を綺麗に切り揃える作業風景。
更新日:2017年1月7日 土曜日 00:00