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五輪V前畑、古川さん顕彰~18日・講演会&シンポ
オリンピック水泳で金メダルを獲得して今年80周年の前畑秀子(まえはた・ひでこ)さんと、同じく60周年の古川勝(ふるかわ・まさる)さん…。この和歌山県橋本市の2人の名誉市民を顕彰する「記念講演会&シンポジウム」が、12月18日(日)、橋本市民会館大ホールで開かれる。会場は約640席。入場は無料で先着順。
橋本市、橋本市教育委員会、前畑秀子朝ドラ誘致実行委員会が主催する。
前畑さん(1914~95年)は少女時代、紀の川で遊泳して心身を鍛え、名古屋の椙山(すぎやま)女学園時代、世界的な実力を身につけた。1936年のベルリンオリンピック女子200メートル平泳ぎで、見事、日本女性初の金メダルを獲得した。
その際、NHKの河西三省(かさい・さんせい)アナウンサーが「前畑ガンバレ、前畑ガンバレ」と20回以上も連呼し、最後には「前畑勝った、前畑勝った、勝った、勝った、勝った…」と叫び続けた、実況放送はあまりにも有名。
古川さん(1936~93)も少年時代、紀の川で遊泳。日本大学時代の1956年、第16回メルボルン・オリンピック男子200メートル平泳ぎに出場。独自で編み出した「潜水泳法」により、2分34秒7の世界新記録で、あっぱれ優勝を飾った。
「講演会&シンポジウム」当日は、先ず午前11時20分~午後0時20分、和歌山県立橋本高校・演劇部による前畑秀子物語「紀ノ川の少女」(観劇無料)を上演。午後1時10分から主催者らによる開会挨拶。同市で育った中村智太郎(なかむら・ともたろう)選手がリオデジャネイロパラリンピック報告。同1時30分からの『記念講演』で、1972年のミュンヘンオリンピック女子100メートルバタフライ金メダリストの西口(旧姓・青木)まゆみさんが「オリンピックと私」と題して語る。同2時25分からリオデジャネイロオリンピック女子200メートル平泳ぎ金メダリスト・金藤理絵(かねとう・りえ)選手が特別ゲストトーク。同2時55分からシンポジウム『前畑秀子・古川勝とその時代』が始まる。コーディネーターは東海学園大学講師の木村華織(きむら・かおり)さんで、西口まゆみさん、橋本まちかど博物館の古西義麿(こにし・よしまろ)館長、橋本市教委の北川久(きたがわ・ひさし)参事が、エピソードなどを紹介することになっている。
北川参事は「前畑さんと古川さんは、私たち郷土の誇りです。多くの市民とともに改めてその功績を偲んでほしい」と来場を呼び掛けている。
写真(上)は前畑さん。写真(中)は古川さん。写真(下)は金藤選手=左=と西口選手=右の中央=ポスターより。