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幟上げ砂持ち奉納♪寳來山神社~児童50人も参加
正遷宮奉祝祭(しょうせんぐうほうしゅくさい)を控えた和歌山県かつらぎ町萩原56の寶來山(ほうらいさん)神社=森和弘(もり・かずひろ)宮司=で、10月8日、同町笠田中自治区=柳澤一好(やなぎさわ・かずよし)し)区長=主催の「幟(のぼり)上げ・砂持(すなもち)奉納」が行われた。
同神社は奈良・平安貴族の和気清麻呂(わけのきよまろ)公が勧請(かんじょう)し、寶亀年間(770~780)に創建されたと伝わる古社。
この日、笠田中など計10自治区の区長ら計約100人と、地元の小学生計約50人が、同神社南約150メートルの御旅所(おたびしょ)に参集。儀式開始と同時に、自治区代表らは各区ごとに「奉納 宝来山神社」と紺地に白字で染め抜いた真新しい幟を持って出発。伊勢音頭をうたいながら、二つの鳥居をくぐり、木製灯籠(とうろう)の並ぶ参道をすすみ、全員境内でお祓いを受けた後、10本の幟を境内東隅に立てて記念撮影した。
この後「砂持ち奉納」に移り、小学生約50人は、森宮司に身を清めてもらい、それぞれ懐紙に載せた玉石を1個づついただき、修復・造営工事を終えたばかりの本殿4棟(国重要文化財)前で拝礼、静かに玉石を置いた。
幟は秋風に音をたててなびき、玉石は朱塗りの本殿前で秋日を受けて輝く。森宮司は「きょうはいい天気になり、幟上げも砂持ちも快くできました。地元の皆さまのお陰で、素晴らしい正遷宮ができます」と喜んでいた。
正遷宮奉祝祭は森宮司が「遷座祭(せんざさい)」を行った翌日の15日午前10時30分から開始。氏子総代ら約300人の心身を清める「修祓(しゅうばつ)の儀」や、地元中学生7人による「浦安(うらやす)の舞奉納」などがある。同奉祝祭翌日の16日(日)には恒例の「寳來山神社・秋祭り」が行われる。
写真(上)は寳來山神社の本殿前に玉石を奉納する地元の小学生たち。写真(中)は寳來山神社参道を伊勢音頭をうたいながら幟を運ぶ地元自治区の人たち。写真(下)は境内東隅に立てられた幟の前での記念撮影の光景。