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紀の川「恋野橋」架け替え着工♪流域住民の悲願叶う

車道幅が狭くてドラバー泣かせの、和歌山県橋本市の紀ノ川の「恋野橋」が、架け替えられることになり、今月着工した。流域9地区でつくる「恋野橋架け替え促進協議会」は、同橋の南北橋詰に「祝・感謝」の看板を設けて、「住民の悲願がやっと実る」と喜んでいる。
和歌山県伊都振興局建設部の説明によると、現在の「恋野橋」は、昭和27年建設の橋が翌28年の紀州大水害で流され、同29年度に改めて架橋。長さ約142・1メートル、車道幅は上下計4・5メートル、歩道幅2メートルの規模。
すぐ東側に建設される新しい「恋野橋」は、長さ約173・7メートル。問題の車道幅は上下計6・5メートルと2メートル拡幅され、歩道幅も2・5メートルと0・5メートル拡げられる。
今は広い川原の竹林を伐採中で、この後、掘削工事中の新紀見トンネルの土を川原に入れて固め、作業車が行き来できる道路をつくり、2か所に橋脚を築いて架橋。完成後は川原の土を除去する。
「恋野橋」は、とくに流域の恋野、赤塚、中道、上田、須河、谷奥深、只野、彦谷、宿の9地区住民が利用。交通量調査(平成22年)では、1日に車4658台(大型234台、小型4424台)が走行、歩道は86人が通行。狭隘なのに交通量は激しく、大型車と小型車の対向走行はとてもできない。
約8年前に発足した「恋野橋架け替え促進協議会」=辻本賢三(つじもと・けんぞう)初代会長=は再三、県に陳情。県は橋梁幅の狭さと老朽化などを理由に、架け替えることに決定した。
今の「恋野橋」は、新しい橋の供用開始後に解体撤去。新しい「恋野橋」の完成時期は未定だが、県は「なるだけ早期完成、早期供用開始を目指している」としている。
辻本・初代会長は「恋野橋は県道山内~恋野線の途中にあり、紀の川北岸沿いの国道24号と同南岸沿いの県道橋本~五條線とを結んでいる大切な交通の要(かなめ)」と強調。「新しい恋野橋は、交通安全、便利な生活、観光・経済の発展など、すべてに効果をもたらします」と謝辞を述べている。
写真(上)は架け替え工事が始まった「恋野橋」。写真(中)は「恋野橋」架け替えの「祝・感謝」の看板。写真(下)は「恋野橋」建設に向けて紀の川の竹林を伐採・整備する作業風景。


更新日:2016年9月27日 火曜日 00:02

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