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高野山普賢院のサルスベリ満開♪250年の老衰克服

世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の普賢院(ふげんいん)=森寛勝(もり・かんしょう)住職=で、名高いサルスベリ(百日紅)の老樹が、紅・白・紫の3色の花を咲かせ、訪れる参拝・観光客の心を潤している。
サルスベリは、幹の樹皮が剥げ落ちて、猿でも滑って登れないので「猿滑り」、百日間も咲き続けるので「百日紅」と和名で書く。
普賢院のサルスベリは、樹齢約250年で、高さ約6メートル、枝張り約10メートルの大きさ。1888年の高野山・大火で、多くの寺院が焼失した際も、奇跡的に生き残り、約20年前には老衰して、枯死寸前だったが、樹木医に頼んで治療、今は完璧に樹勢を取り戻している。
境内には昭和後期に高野山真言宗総本山・金剛峯寺の元管長・座主で、俳句結社「ホトトギス」の同人・森白象(もり・はくしょう)=寛紹(かんしよう)住職が建立した「芭蕉庵(ばしょうあん)」、さらに平成初期に建立した仏舎利(お釈迦様のお骨)を祀るという朱塗りの「摩尼殿(まにでん)」がある。
今、その境内で見事甦ったサルスベリが、ボンボリのような瑞々しい花を咲かせ、これら「芭蕉堂」「摩尼殿」の存在を一層引き立てている。
多くの参拝・観光客は、金剛峯寺前の土産物店が林立する小田原通りを歩き、そこで今、無数に飛び交う赤トンボに出会い、ふと立ち寄った同院のサルスベリと対面。その素晴らしさをスマホに収めている。
写真(上)は老衰を克服した普賢院のサルスベリ。写真(中)は摩尼殿を背景に咲く純白のサルスベリ。写真(下)は芭蕉庵をバックに咲くサルスベリ。


更新日:2016年8月21日 日曜日 00:00

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