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観音さま「大賀ハス」に微笑む♪高野山・蓮花院境内
霊峰・高野山(和歌山県高野町)の蓮花院(れんげいん)の境内で、蓮花の名前通り「大賀ハス(蓮)の花」が満開になり、夏の高野山の涼やかな趣(おもむき)を呈している。
蓮花院は高野山真言宗総本山・金剛峯寺・寺務検校執行法印(じむけんぎょうしぎょうほういん)の東山泰清(ひがしやま・たいせい)大僧正が住職で、本山のすぐ近くにある。
山門をくぐると、大小6つの水甕で、大賀ハスが大葉を広げ、幾重もの大葉の間から伸びた茎の先で、ピンク色の花びらが開き、10数個のつぼみも見られる。
「蓮花院略縁起」によると、弘法大師(空海)が高野山開創の際、「悪魔降伏のため軍荼利明王の秘法を修し結界せし時の草庵が当院である」とし、「大師観行中、八葉の白蓮中に瑞光現われたるに因り蓮花院と称す」とある。
蓮花院は、その縁起から、夏場は境内で大賀ハスを飾り、冬場は水の凍結で水甕が割れないように、山麓の橋本市内で専門業者が管理している。
蓮花院は沢山の土産物店が林立するメイン通り(小田原通り)に面していて、表を往来する人々が、大賀ハスを見つけて山門をくぐると、蓮花のそばで十一面観音立像が微笑む。
参拝・観光客は、水甕の大賀ハスに見とれながら、丁寧にスマホ撮影。「きれいでしょ」と文を添えて、家族や友人知人に即発信。観音さまに「ありがとう」と手を合わせている。
写真(上)は大賀ハスの花と観音さま。写真(中)は水甕の大賀ハスを記録撮影するフォトライター・北森久雄さん。写真(下)は大賀ハスのつぼみと観音さま。
更新日:2016年7月9日 土曜日 00:00