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写真見て「黒河道」体験♪企画展=あさもよし歴史館

世界遺産・高野山の山麓、和歌山県橋本市から高野山への最短コース「黒河道(くろこみち)」(国の史跡)が、間もなく世界遺産に追加登録されようとする中、橋本市あさもよし歴史館(同市野516)で、7月1日(金)~9月30日(金)、企画展「高野山参詣道『黒河道』いざない」が開かれる。館員の藤田典子(ふじた・のりこ)さんは「たとえ黒河道を歩かなくても、その景色や植物を写真紹介していますので、参詣登山の気分に浸れます」と、観覧を呼びかけている。観覧無料。
黒河道は高野参詣7ルート「高野七口(こうやななくち)」の1つ、同市の定福寺~五軒畑岩掛観音~明神ヶ田和~市平橋~林道合流~久保小学校~茶堂跡~粉撞(子継)峠~女人堂跡間の約16キロ。橋本から高野山への近道とされ、大和国からの参詣人が多いことから「大和口」とも呼ばれ、文禄3年(1594)には、豊臣秀吉が高野参詣の帰途、この道を用いたとされている。
7月に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の範囲拡大が決定すれば、「黒河道」が橋本市初の世界遺産の仲間入り。全国から「ぜひ参詣体験したい」と多くの人々が歩くことになりそう。
企画展「高野山参詣道『黒河道』いざない」では、橋本市教委・学芸員で同館の大岡康之(おおおか・やすゆき)館長と、万葉歴史学者の山元晃(やまもと・あきら)さん、藤田さんの3人が撮影した「黒河道」のカラー写真(A3判)37枚を展示。
それとともに江戸時代の「紀伊名所図絵」に描かれた「児滝(ちごのたき)」などの風景画5枚を掲げ、その参詣道には黄色い彩色を加えてルートをわかりやすくした。
この企画展は、今年4月1日から同館で初仕事に取り組んだ藤田さんが、大岡館長と相談して決定。藤田さんが同月末、会社員の夫の協力を得て、「黒河道・登山」に挑んだ。
嶮しい山中で、必死で撮影した「どばい坂の石仏」「市平山の社(いちだいらやまのやしろ)」「粉撞峠(こつぎとうげ)」など7枚を出展。
例えば掲示した「市平春日社 桂巨木」には、この付近で参詣人がよく道に迷うので、「桂の木の直下の道を歩いてください」と注意書きも添えている。
藤田さんは「黒河道はイノシシが道を掘り起こしていて、歩くのが大変。それでも録音機がほしいほど野鳥の声が素晴らしく、疲れも吹っ飛びます。ぜひ、黒河道の写真から、参詣気分を味わってください」と話した。
なお、大岡館長は9月3日(土)に「黒河道について」、山元さんは9月22日(木・祝)に「黒河道の草・木・花~空海の見た黒河道」をテーマに、いずれも午後1時30分から同3時、あさもよし館で講座。定員30人。受講無料。8月17日(水)から、あさもよし歴史館(電話=0736・33・0211)で受付。定員になり次第締め切る。月曜、祝日の翌日は休館
写真(上、中)は展示された「黒河道」の光景と準備した館員の藤田典子さん。写真(下)は紀伊名所図会に描かれた高野参詣道の風景。

更新日:2016年6月29日 水曜日 00:00

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