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勾玉作りに子供ら挑む〜宿題工作&お守りに〜
日本の古代人の宝物とされた勾玉(まがたま)作りの体験教室が、和歌山県橋本市野の「橋本市あさもよし歴史館」で開かれ、夏休み中の大勢の小学生が〝古代人の心の体験&宿題制作〟の一環として参加した。
同館の奥裕香子・学芸員と職員の芝寛次さんが指導。先ず、奥・学芸員が「勾玉は縄文時代から古墳時代にかけての、古代人のお守りです。当時の人たちは熊や鹿、猪をとって、食料にしていましたが、たとえば熊の牙で勾玉を作り、お守りとして身につけました。きょうは、古代人の思いを感じ、願い事を込めて、勾玉を作ってください」と話し、作り方を説明した。
この後、子どもたちは、材料の蝋石(ろうせき)や青田石(せいでんせき)、高麗石(こうらいせき)や赤、紺、ピンク、水色の紐(ひも)などを使って、勾玉作りを開始。
コンクリートブロックで、石をこすって形を作り、容器の水につけてサンドペーパーで整え、新聞紙でつるつるに磨き上げ、紐を通して、「勾玉のネックレス」を完成させた。
子どもたちは、さっそく首にかけたり、見せ合ったりして、「いい感じでしょ」「これ私の宝物」などと大喜び。この「勾玉」は夏休みの宿題工作、または自由研究(勾玉の歴史)として提出。その後は〝オリジナルなお守り〟として大切に身につけるという。
なお、7月31日(水)、8月1日(木)、2日(金)(午前の部=9時~12時、午後の部=1時半~4時半)の3日間についても、「麻紐(あさひも)ブレスレット作り体験教室」を開講する。芝さんは「参加申し込みは、すでに締め切っていますが、〝空きコース〟もあるので、ご希望の方は問い合わせてください」と言っている。同館の電話=0736-33-0211。
写真(上)は完成した勾玉に大喜びの子どもたち。写真(中)はブロック石で蝋石などを磨く子どもたち。写真(下)は容器の水につけて勾玉を磨き上げる子どもたち。