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パイル織物でチェアパッド♪新商品開発でまち活性化

日本一のパイル織物の産地、和歌山県橋本市高野口町名倉の杉村繊維工業株式会社=杉村泰久(すぎむら・やすひさ)社長=と、東京都世田谷区の商品企画デザイン会社・スタイルY2インターナショナル=有井優雅(ありい・ゆま)社長=は、6月21日、伊都振興局で「高野口のパイル織物を使った新製品『丸型チェアパッド』を開発、10月頃から販売する」と発表した。
開発したのは木製やプラスティック製の椅子に合わせる「丸型チェアパッド」(直径34センチ)。スタイルY2インターナショナルがデザインし、杉村繊維工業や同町内の繊維会社のパイル織物を使って、ぬいぐるみ製造・販売で知られる同市隅田町のテラモト株式会社=寺本伸行(てらもと・のぶゆき)社長=が巧みに縫製、完成させた逸品。
高野口のパイル織物は、国会議事堂や新幹線の座席シートにも使われている優れもの。杉村社長によると「高野口はパイル織物そのものを販売してきたが、それを加工した最終製品の販売は、ほとんどしていない」と説明。「そこで和歌山のブランド品を作り、織物のまち・高野口を盛り上げたい」と考え、有井社長と連携して「丸型チェアパッド」を開発したという。
6月初旬、この新製品を東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた国際見本市「インテリアライフスタイル東京」に初出展し、販路開拓と製品PRに挑んだところ、「パイル織物の肌触りがいい」「綺麗で椅子にお似合い」などと、とくに30~40歳代の人たちを中心に大好評を博した。
そこで杉村さんは「丸型チェアパッド」を自社ブランド「ファブリコ」として立ち上げ、10月頃から1枚5000~7000円で、百貨店やインテリアショップなどで販売する予定という。
有井社長と妹の有井優香(ゆか)専務は「とても素敵な商品なので、あとは売り方、見せ方次第です」と話し、杉村社長は「このような〝最終製品〟を国内外に販売することで、パイル織物のまちを盛り上げたい」と張り切っていた。
問い合わせは杉村繊維工業株式会社(電話=0736・43・0660)。
写真(上)は新製品「丸型チェアパッド」を披露する杉村社長(中央)と有井社長(左)有井専務(右)。写真(中)はパイル織物で完成した「丸型チェアパッド」。写真(下)は大好評を博した展示会場の「丸型チェアパッド」の数々。


更新日:2016年6月22日 水曜日 00:00

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