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源氏ボタル乱舞♪紀見峠駅近く~尾上さんの歌声も
和歌山県橋本市矢倉脇の南海高野線・紀見峠駅近くの源氏ボタルの名所、根古川(ねこがわ)&冷谷川(ひえたにがわ)で、間もなく「源氏ボタル乱舞」の最盛期を迎える。6月21日夜には、ホタル乱舞の観覧地で、同市出身のソプラノ歌手・尾上利香さんのコンサートも開催。主催者の「根古川ほたるの会」の森脇稔(もりわき・みのる)代表は「ご家族、友人同士で、楽しい夏の思い出のひとときを…」と観賞を呼び掛けている。ホタル観賞は無料。
同会の説明によると、ホタル飛翔状況は根古川の場合、6月上旬から飛び始め、同15日~25日がピーク、ホタルの姿は6月下旬まで見られる。冷谷川では6月中旬から飛び始め、同20日~同月下旬がピーク、7月上旬まで見られると予想している。
そこで、同会は「ガイド付きほたる観賞会」を開催。開催日は6月18日(土)、同19日(日)、同25日(土)、同26日(日)のいずれも午後7時30分~同9時=で、参加者は「紀見峠駅」前に集合。ガイドが郷土のホタルについて説明する。協力金は1人300円(保険料込み)。もちろん普段のホタル観賞は自由・無料。
尾上さんの「ほたるの夕べコンサート」は、6月21日(火)午後8時頃から、冷谷川のホタル観賞地で開催。森の暗闇にホタルが乱舞する中、尾上さんが森の妖精のように華麗に歌う。雨天順延とし、天候状況で中止。入場は無料。
根古川ほたるの会は、10数年前から根古川と冷谷川沿いに人工池(水路)をつくり、ホタルのエサ・カワニナを放流、ホタルの幼虫を孵化・繁殖させる一方、ホタル観賞地、危険防護柵の設置、草刈り作業などを行ってきた。
とくに今年は会計担当の上野正紀(うえの・まさのり)さんが、ランタン用の傘(かさ)を板や竹筒で作り、ホタルが逃げないよう足元だけを照らす照明具を散策道に取り付けている。
また、ホタル観賞の「おすすめ場所」として、根古川は「紀見峠駅」近くの地蔵寺~ます池集会所の約100メートル間。冷谷川は同駅北側の踏切から約100メートル上流のホタル観賞地としている。
地元には「喫茶さふらん」があり、普段、夜間は閉店しているが、10人以上の団体予約客がある場合は、店を開けることにしている。
森脇さんは、今年も水分を含んだ苔入りの5つの木箱で源治ボタルを孵化・繁殖させていて、近日中に人工池(水路)に3万匹を放つ。これは来年夏に翔、観光客を喜ばすことになる。
森脇さんは「小さな懐中電灯の持参は大切ですが、ホタルや民家は照らさないように。15歳未満の方は保護者同伴。駐車場不足なので、公共交通機関の利用をお願いします」と言っている。
問い合わせは、森脇会長(090・5244・0486)。
写真(上)は森脇さんが繁殖用に飼育している源氏ボタル。写真(中)は上野さんが制作し散策道に取り付けたランタン。写真(下)は尾上さんコンサートが開かれる冷谷川のホタル観賞地=草刈りするのは森脇さん。