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介護士研修に男女13人挑む!伊都中央高校で開講式
立志、進取、協働を教育目標に昨春開校した和歌山県橋本市高野口町の県立伊都中央高校で、4月19日、地域の各施設と学校が連携した「介護職員初任者研修開講式」が開かれた。
開講式には受講を希望した同校2、3年生計13人(女11、男2)が参加。来賓として橋本市介護保険施設連絡協議会会長で特別養護老人ホーム「天佳苑」の堀畑佳久(ほりはた・よしひさ)施設長ら7団体の理事長、生活相談員が出席した。
この初任者研修は旧・ホームヘルパー2級の資格で、旧・3級には認められない入浴介助など、高齢者の身体に触れることが出来る資格。研修時間は計130時間で、来年1月末まで開講。生徒たちは受講後、資格試験に臨む。
この日、栗原充司(くりはら・みつじ)校長は「開講第1回目の昨年度は、14人が学び全員合格。卒業生の2人が施設に就職しました」と、施設各位に謝辞。「高齢化の中、地域を支える人材が大切であり、使命を果たしたい」と挨拶した。
堀畑施設長は参加施設を代表して、「九州の大地震では、やはり高齢者が多く亡くなられています。学校では国語、数学、英語なども大切ですが、高齢化社会の中で、それとは別に介護士の勉強にも力を入れ、全員ギブアップせず、頑張ってください」と激励。3年生の谷澤優太(たにざわ・ゆうた)さんが受講生を代表して、「必要な知識を学び、あたたかい介護を目指します」と誓いの言葉を述べた。
この後、医療法人・敬英会の光山誠(みつやま・まこと)理事長が初回講演。「10年後には団塊の世代が75歳以上になる」「後期高齢者、認知症高齢者が急増する」「地域包括ケアとは、要介護状態になっても、住み慣れた地域で継ぎ目のない医療・介護・福祉サービスが受けられること」「介護支援専門員(ケアマネージャー)や介護プロフェッショナルキャリア段位、認定介護福祉士という介護職員のキャリアパスがある」ことなどを説明。「ぜひ上級を目指し、できれば橋本市の介護現場で取り組んでほしい」と話した。
受講生は終始、真剣な表情で、光山理事長の講義を傾聴。頑張りを決意した様子だった。
写真(上)は開講式で挨拶する「天佳苑」の堀畑・施設長。写真(中)は堀畑・施設長に「頑張り」を誓う受講生代表・谷澤さん。写真(下)は初回講義を行う敬英会の光山・理事長。