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夏ざぶとん6枚・匿名寄贈♪橋本駅・ゆかいな図書館

「図書の持ち帰り自由」という珍しい和歌山県橋本市のJR・橋本駅の「ゆかいな図書館」に、このほど匿名(とくめい)で、夏の座布団(ざぶとん)6枚が寄贈された。同図書館・世話人代表の阪口繁昭(さぐち・しげあき)さん(87)は、さっそく図書館の表ガラスに、お礼の張り紙をして敬意を表し、「どこのどなたかは存じませんが、誠に有難うございます」と喜んでいる。
阪口さんが4月8日朝、図書館へ本の補充に行ったところ、館内の椅子6席の全てに、藺草(いぐさ)織りらしい夏の座布団が敷かれていた。グリーンの縁取りのもので、中には平安時代の御所車(ごしょぐるま)の絵模様もあり、いかにも涼しそう。
驚いた阪口さんは世話人の元高校教諭・池永惠司(いけながけいじ)さん(85)に話し、さっそく「夏の座布団6枚 提供いただき ありがとうございます」と貼り紙。「この夏座布団、電車待ちの読書には、気持ちよさそう」と喜んでいた。
同図書館には平成25年(2013)4月にも、匿名の男性から橋本駅を介して、電波時計=直径34センチ=15750円(税込)=が寄贈されている。
同図書館は「本の持ち帰り自由」で、返却されない分、本は減っていくが、全国の家庭で不要になった図書が次々寄贈され、その補充で成り立つ。作家の五木寛之さんも新聞紙上で、その良さを讃えている。
図書館の清掃、図書の整理、「ゆかいな図書館」のスタンプ押し、図書補充など、ボランティア活動している阪口さんと池永さんは「多くの皆さまの善意で運営できることがうれしい」と話していた。
写真(上)は「ゆかいな図書館」に匿名寄贈された畳座布団。写真(中)は図書館の透明ガラスに「御礼」の張り紙をする池永さん=左=と阪口さん。写真(下)は涼しそうな夏座布団。


更新日:2016年4月12日 火曜日 00:00

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