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新・通学路に安全看板!中学統合で児童生徒が制作
中学校の統合・新中学校の開校に伴い、慣れない通学路での「交通事故や犯罪被害に遭わないように」と、和歌山県橋本市立7小・中学校の児童・生徒と、県立紀北工業高校・ものづくり研究部員は「交通安全・防犯啓発看板」を制作し、3月29日、新・通学路わきに看板設置を始めた。4月8日の始業式までに計33か所で看板を設置、児童・生徒・地域住民の協力で「輪禍被害・犯罪被害ゼロ」を目指す。
橋本市立子ども館・児童館が主催。西部小学校6年生2クラスが制作した看板2枚と、西部中学校・美術部による同2枚を設置。西部小の看板(縦60センチ、横91センチ、シナベニア製)は、上に「安全に登下校しようね!」と書き、担当教諭2人と児童44人全員の手形を押している。
それは赤・青・黄色とカラフルで、小鳥の羽ばたきをイメージして「子どもたちの巣立ち」を表現。紀北工業高校・ものづくり研究部員は金具で脚部(きゃくぶ)を取り付けた。
この日、小・中学生や子ども館・児童館の児童、紀北工業高校生、指導者ら約50人が、3か所で4枚の看板を設置した。西部小の〝手形看板〟が同市岸上、野、神野々の3地区の境界で、交通量の著しい旧・大和街道の交差点わきの金属柵に取り付けられると、通行人らは、「かわいいな」「目立つので効果的」などと感心していた。
橋本市では今春、西部中、橋本中、学文路中が統合、橋本中央中学校が開校。西部小、橋本小、学文路小、清水小6年生が進学・通学する。現在、きしかみ子ども館、はらだ子ども館、友愛児童館、名古曽児童館でも製作中の「啓発看板」を合わせ、全通学路わきに順次掲示することになる。
きしかみ子ども館・名古曽児童館の前田和(まえだ・かず)館長は「児童・生徒の安全対策を第一に考え、昨年7月から市教委や橋本市青少年育成会議、和歌山NPOセンター、地域の皆さんと協働、実現できました」と説明。「児童生徒たちは、自ら看板作りをすることで、ドライバーや地域の方々は、その看板を見ることで、お互いに注意喚起できることと思います」と、被害ゼロを期待していた。
写真(上)は西部小学校の児童が制作した看板を設置協力する紀北工業高校・ものづくり研究部員たち。写真(中)「安全」を訴える西部小6年生と先生の計46人の手形。写真(下)は看板設置後の記念撮影。