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紀見小児童、緑の募金に協力♪エコマート活動収益金
和歌山県橋本市柿ノ木坂の市立紀見小学校=森本敏夫(もりもと・としお)校長=の5年生A組(児童34人)は、3月10日、無農薬栽培の野菜販売など「起業体験学習」で得た収益金2万円を、伊都地方緑化推進会に寄贈した。和歌山県伊都振興局で同会事務局代表として受け取った古田雅昭(ふるた・まさあき)局長は「森づくりや災害対策などに活用します」と約束、子供たちの活動を讃えた。
同校5年生A組担当の中谷栄作(なかたに・えいさく)教諭の説明によると、同A組は総合学習の模擬会社「エコマート」を設立。その社名を「ワールプライフ」(ワールド=世界、ヘルプ=助ける、ループ=丸い、ライフ=命)と命名。リサイクルで得た布やペットボトル、牛乳パックなどを使って手芸品作り。農業では農薬を使わず、安全安心な野菜を栽培。校内では夏祭り、地元では杉村公園でのナチュラルブレイクで、「エコマート」を開いて販売活動。収益金の寄贈を実現したという。
この日、中谷教諭率いる、いずれも同A組の「ワールプライフ」副社長・松本吏於斗(まつもと・りおと)さんや、上西柚来(うえにし・ゆら)さん、山田クルミ(やまだ・くるみ)さん、小林武司(こばやし・たけし)さんの4人が振興局に参集。
可愛い紀の国森づくり大使「キノピー」が見守る中、古田事務局代表に松本さんから「エコマート」収益金の一部、上西さんから同A組作成の「エコマート ガイドブック」を寄贈。その返礼として古田局長から、キノピーの縫いぐるみやボールペン、花の種が贈られた。
松本さんら4人は「私たちは世界の環境を守りたい」「地域の人たちと交流できてよかった」「大人のできることは、子供たちでも、協力すればできる」などと元気な意見が飛び交い、中谷教諭は「子供たちの自主性を尊重しています」とやさしく微笑んでいた。
古田局長は、森林は「水の確保」「災害防止」「二酸化炭素の吸収」「木材の生産」「やすらぎの提供」など、地球環境を守る大切さを前提に、「皆さんの善意をそこに反映させたい」と応えていた。
収益金(計約5万6000円)の残りと、児童たちが活動した「ユニセフ募金」は。ユニセフ(国際連合児童基金)に贈られる。
写真(上)は伊都振興局で古田代表に収益金の一部を寄贈する松本さん。写真(中)は野菜販売活動中の紀見小5年生A組児童。写真(下)は古田局長から子供たちに贈られるキノピー。