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稲竹商店・移築オープン♪新商品「ぽっ酢ん」も発売
和歌山県橋本市橋本の醤油製造販売の老舗(しにせ)、株式会社「稲竹商店」=竹部博文(たけべ・ひろふみ)社長=が、このほど約3年ぶりに同市紀ノ光台1の1の15に移築オープン。同時に幻の実生柚子(みしょうゆず)を使った逸品「ぽっ酢ん」と、世界的にも珍しい「湖塩(こえん)」を発売した。橋本市民は「稲竹さんが再スタートし、素敵な新商品を開発した」と喝采を博している。
「稲竹商店」は大正13年(1924)7月、紀の川・橋本橋北詰のたもとで創業。醤油・味噌を製造販売し、昭和43年(1968)からは全酒類の卸小売り販売。平成7年(1995)から南高梅の加工販売、同18年からポン酢の製造販売を行ってきた。
3年程前、橋本駅前周辺の中心市街地開発事業で、やむなく立ち退き休業。その間、竹部陽一朗(たけべ・よういちろう)専務=橋本商工会議所青年部会長=が、調査・研究を重ねたうえ、「ぽっ酢ん」&「湖塩」を開発し、移築オープンと同時に販売開始した。
新店舗は木造平屋瓦葺の合掌造り(約400平方メートル)。玄関を入ると店舗(約40平方メートル)、その奥が製造工場となっている。
「ぽっ酢ん」は、和歌山県産の実生柚子の果汁と、オーストラリア奥地の塩湖で穫れた天然の湖塩を使用。「湖塩」はミネラルを多く含んだ自然のままの塩という。
竹部専務は「これまでのぽん酢・塩ぽん酢に対抗する新調味料で、焼き魚、焼き鳥、フライなどに相性抜群です。お造りのほか、麦焼酎にお好みの分量で入れていただくと、新感覚でお召し上がりいただけます」とアピール。
「ぽっ酢ん」の商品名については「瓶のふたを開けるとボッと音がして、その瞬間にポッと素敵な柚子の香りがするので、そのまま命名しました」と説明。「老舗の名に恥じないよう、おいしくて、安心安全の商品をお届けしたい」と張り切っている。
同店舗は林間田園都市方面からあやの台方面に通じる市道・慶賀野~垂井線沿いにあり、新商品は従来からの自慢の品「カネマサ 寿しょうゆ」(濃口)とともに陳列している。
価格は「ぽっ酢ん」720ml入り=1400円、同150ml入り450円、「湖塩」300g入り500円=いずれも小売価格(税抜き)。
「稲竹商店」(電話=0736・36・6333、FAX=0736・36・6338)。
写真(上)は移築オープンした醤油の老舗「稲竹商店」。写真(中)は新商品「ぽっ酢ん」を披露する竹部専務。写真(下)は「稲竹商店」の新店舗。