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幸村の里・九度山~やどり温泉が直結♪災害県道復旧

戦国武将・真田幸村(信繁)ゆかりの和歌山県九度山町から、同県橋本市宿の温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」に通じる県道・宿~九度山線は、平成25年秋の台風豪雨で崩落し、市平橋(いちだいらばし)付近で全面通行止めになっていたが、このほど改修・舗装工事を終了し、約2年3か月ぶりに全面開通した。幸村の里・九度山町は、NHK大河ドラマ「真田丸」放映で観光客の激増が予想されるだけに、九度山と同県道で直結する「やどり温泉いやしの湯」は、多くの温泉・食事・宿泊客に喜ばれそう。
同施設は高野山麓の玉川峡(紀伊丹生川)北岸にある市設民営施設。本館に大食堂や大浴場(男女各12人収容)、露天風呂(男女各4人)、別棟でコテージ4棟(うち温泉付き2棟、ユニットバス付き2棟)があり、宿泊定員は各棟とも5人。
「大阪の奥座敷の山峡にある天然温泉」として、とくに大阪など都会からの観光客に愛されたが、平成25年9月の台風豪雨で、玉川峡が氾濫し、同施設のそばを走る国道371号や県道・宿~九度山線が数か所で崩落。ほとんどは早期復旧したものの、被害が大きかった市平橋(いちだいらばし)付近の県道の復旧工事は長引いていた。
その影響をもろに受けた「やどり温泉いやしの湯」の指定管理者は撤退し、長らく休業状態にあったが、新たに同市内の「SCRUM(すくらむ)きのくに株式会社」=西裕生(にし・ゆうき)社長(28)=が名乗りをあげて、指定管理者に決まり、昨年4月にリニューアルオープンした。
それでも県道・宿~九度山線は、市平橋付近で全面通行止めになっていたため、入浴・食事・宿泊客は、橋本市向副から高野山に通じる国道371号を利用。九度山からは、大きく迂回しないと来られなかった。
今回、市平橋の東側で県道・補強土壁(ほきょうどへき)=長さ約80m、高さ約10m=が完成、全面開通したことで、九度山から同施設へ直行できることになり、途中では玉川峡の清流と、緑の大自然が楽しめる。
九度山では4月1日~5月上旬まで通称「真田のみち」(南海高野線・九度山駅~紀の川・九度山橋)周辺で「町家の人形めぐり」を催し、毎年5月4、5日には真田昌幸・幸村父子をしのんで「真田まつり」を開催する。
今年はNHK大河ドラマ「真田丸」の放映で、昌幸・幸村父子が関ヶ原の合戦後、九度山に閉居を命じられ、「大坂冬の陣」に出陣するまでの舞台の一つになる。
西社長は「裏山では紅梅・白梅が咲き始めましたし、県道の開通は何よりもうれしいです。ここは九度山から最も近い温泉施設なので、きっと入浴・食事・宿泊客も多くなると思います。〝おもてなしの心〟を大切に頑張りたい」と張り切っている。
温泉入浴料は大人610円、小人300円。食事は季節野菜を活かした「季節のカゴ盛りランチ」1080円。宿泊は1人7866円(夕・朝食付き)から。営業日は金、土、日、月曜日と祝日。宿泊は金、土、日曜日。営業時間は午前11時~午後9時(最終入場は同8時)。問い合わせは「やどり温泉いやしの湯」(電話=0736・32・8000)。
写真(上)は九度山から最短距離の温泉施設「やどり温泉いやしの湯」。写真(中)は完成した市平橋付近の県道・補強土壁。写真(下)は「やどり温泉いやしの湯」の裏山に咲いた紅梅。白梅も蕾が開きつつある。


更新日:2016年1月15日 金曜日 00:00

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