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友近やっくん「書&歌」届ける~橋本の救護施設大喜び

東日本大震災後の被災者支援をきっかけに、全国の社会福祉施設を巡っている、人気上昇中の書道シンガーソングライター・友近890(ともちか・やっくん)=本名・泰道(やすみち)さん(36)が10月9日、和歌山県橋本市の社会福祉法人紀之川寮・救護施設「悠久の郷」=向井久和(むかい・ひさかず)施設長=を訪れ、歌いながら書道を披露する「日本一周!笑顔届ける施設ライブ」を開き、30~90歳代の約50人の入所者を楽しませた。
やっくんは愛媛県生まれ。書道家で雅号は燧山(スイザン)。大学卒業後は東京の企業に就職。28歳の頃、仕事や恋愛、人間関係に苦悶した時、歌に心を救われ、翌年には脱サラ。シンガーソングライターの道を選んだ。
2011年3月の東日本大震災の際には、友人のいる被災地の避難所にポンジュースを届けたり、福祉施設に「歌声」を届けたりすると、被災者は心底喜んでくれた。それがバネになり「日本全国の福祉施設を巡り、1000万人に笑顔と元気を届けよう」と決意、施設ライブを始めた。救護施設「悠久の郷」では、同年9月に第1回、翌年に第2回、今回は3回目で、救護施設での施設ライブは「悠久の郷」が初めてだったという。
やっくんはこの日、茶色のハットをかぶり、ギターを抱えてステージに登場。自己紹介の後、「翼をください」や「上を向いて歩こう」など8曲のメドレーを歌い、「ジャンケン大会」では、やっくんと全員がジャンケンを交わし、勝ち残った女性1人に扇子をプレゼントした。
最後にやっくんは「私は高校時代に大好きな母を亡くしました。母は夢の中で〝やっくん頑張れ〟と励ましてくれます」と打ち明け、自らのオリジナル曲「生きてゆく~天国にいる母に捧げる歌」を歌いながら、書道パフォーマンスを披露した。
先ず、床に広げた縦1・6メートル、横1メートルの紙に、でっかい筆を使って「道」という字を書き、再び筆を走らせると「道」が「夢」という字に変わるという妙技で、会場から大きな喝采を浴びた。ステージわきに展示した、やっくんのCDや書入り扇子などは、長い列ができるほどの人気ぶりだった。
やっくんは「すでに全国1周の夢は叶えられ、今は3周を済ませて4周目で、施設ライブは728施設10000人以上にのぼり、懸命に笑顔と歌をお届けしてきました」と説明。最近では、有名芸能人とテレビ・ラジオに共演、多くの新聞に取り上げられていて、「そのうち紅白歌合戦に出たい」と明るく話し、会場を沸かせていた。
やっくんのCDや書入り扇子などの希望者は、やっくんのホームページを検索すればよい。
写真(上、中)は救護施設「悠久の郷」で書道パフォーマンスを披露するやっくん。写真(中)は先ず「道」と書き、それを「夢」という字に変えて会場に披露するやっくん。


更新日:2015年10月10日 土曜日 00:05

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