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柿渋染めパイル=健康グッズ開発~橋本市と企業調印
和歌山県橋本市=平木哲朗(ひらき・てつろう)市長=は、地域資源を生かした企業技術でブランド商品を開発・販売しようと、8月24日、健康雑貨の製造販売を行う株式会社ジェイ・エス=嶋田武史(しまだ・たけし)社長=との間で、「業務提携に関する覚書」に調印した。同社は橋本市の名産品のパイル生地や柿を使った健康快適グッズ「イオンドクター」を開発し、10月1日から発売予定で、平木市長は「このブランド商品の開発・販売は、きっと郷土の経済活性化につながる」と期待している。
同社の説明によると、健康快適グッズ「イオンドクター」は、橋本市の名産・パイル生地を、地元で穫れる柿の実・葉・枝を原料にした染料で染めた、ふっくらと伸びちじみする肌触りのいい円筒状の商品。足首用(1組6000円)、ふくらはぎ用(同12600円)、腹部用(10000円)=いずれも税別=の3種類があり、それぞれの部位に装着すると血行を促進させて体を温める効果があるという。
同社では手始めに約500組を商品化して、JR・南海橋本駅前にある「はしもと広域観光案内所」と、JR和歌山線・高野口駅前の大通りにある橋本市地場産業推進センター「裁ち寄り処」で、ブランド商品として発売。将来は全国展開を目指すとしている。
この日、橋本市長室で平木市長と森川嘉久(もりかわ・よしひさ)副市長、嶋田社長と師岡咲代子(もろおか・さよこ)専務が参集。平木市長と嶋田社長が、第1条「橋本市における地域資源(産地の技術、地域の農林水産品等)を活用した新商品の開発及びブランド化の推進を通じて、地域社会の発展、とりわけ地域産業の振興に貢献することを目的とする」などとした覚書に署名、調印した。
株式会社ジェイ・エス(東京都世田谷区上馬)は平成12年1月設立。資本金1000万円。電気石、石英、水晶など電圧効果の高い、天然鉱物をパウダー状に加工、綿や生地に吸着させ、各種ウォーマー、寝具、ブランケットを「イオンドクター」というオリジナル商標で販売。冷え性やむくみ、足のつりなどで悩む女性に人気があり、最近は妊婦や高齢者、スポーツ選手などに幅広く利用されている。
平木市長は「市内には世界的にも素敵なパイル織物があるのに、製品化されると〝橋本ブランド商品〟になっていない。ジェイ・エスさんは、パイル生地をはじめ、本来は捨ててしまうはずの規格品外の柿・葉・枝を使い、橋本ブランド商品を製造・販売してくれるという。これはまさに一石二鳥で、こんなに有難いことはありません」と期待。
嶋田社長は「この新製品は、橋本市内に窓口を置いて販売。先ず、市民の皆様に、この健康グッズの素晴らしさを感じていただきたい。市民の皆様に愛用されれば、そこから全国展開を実現していきたいと思います」と語っていた。
問い合わせは「裁ち寄り処」(電話=0736・26・7868)。
写真(上)は覚書に調印する平木市長=左=と嶋田社長。写真(中)は健康グッズ「イオンドクター」。写真(中)は商品開発された健康グッズ「イオンドクター」。写真(下)は覚書調印後、握手で協力を誓う平木市長=左=と嶋田社長。