オオバノトンボウソウ(大葉の蜻蛉草)はラン科の多年草で、丘陵や山地の林下に生える。和名はトンボウソウに比べて葉が大きいこと、それに花の唇弁が昆虫のトンボのように見えることからついたそうです。 茎は高さ25~60センチになり、葉は下部の2~3枚が大きく長楕円形で、長さ7~12センチ、基部は茎を抱く感じになります。 初夏、茎の先に穂状に10~25個の花を少しまばらにつけます。花は1センチほどの黄緑色で、地味な花ですが、よく見るとランの仲間であるだけに、なかなか美しい花です。 関東以西の本州、四国、九州の林内や、湿った草地、湿地、林下に生育します。高野山の女人道で見つけました。(T記)