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真田幸村の甲冑作り再開~メイン会場全焼に負けず

戦国武将・真田幸村ゆかりの和歌山県九度山町で、〝真田の赤備え〟と言われる紙製の鎧兜(よろいかぶと)を制作している「手作り甲冑(かっちゅう)九度山真田隊」=梅下修平(うめした・しゅうへい)隊長、隊員30人=は、今年5月に地元で起きた商店・民家火災で、メイン会場とともに手作り甲冑や姫衣装(ひめいしょう)などを焼失したが、7月19日、その甲冑&姫衣装などの本格的制作を再開した。来年1月からNHK大河ドラマ「真田丸」放映も控えており、梅下隊長は「火災ではひどい目に遭いましたが、いつまでも嘆いてなどいられません。今は気分を一新して、甲冑・姫衣装制作に全力を挙げたい」と、気迫を見せていた。
火災は5月11日白昼に発生し、商店や民家7棟を全半焼。メイン会場に置いていた手作り甲冑9体、姫衣装5体、入道衣装2体、忍者衣装10体のほか、町所有の甲冑2体などを焼失。同時に今年4月の「町家の人形めぐり」で制作展示した大作、大坂の陣・ジオラマ「大坂城入城」も焼失した。
これら甲冑・姫衣装は、平成22年(2010)以降、隊員が仕事の合間を縫って、こつこつと制作してきた苦心の結晶だけに、焼失のショックも大きかった。
それでも来年1月には、NHK大河ドラマ「真田丸」が始まり、4、5月には例年通り「町家の人形めぐり」や「真田祭り」が開かれる。今年9月2日には、和歌山大学の外国人留学生25人が、慈尊院や紙遊苑などの「九度山めぐり」に訪れ、手作り甲冑や姫衣装をまとって、まちを練り歩く企画がある。隊員らは「ぐずぐずしてはいられない」と、たくましく制作活動を再開した。
この日、入郷(にゅうごう)児童館では、梅下隊長ら男性隊員中心に約10人が集まり、赤い樹脂版をハサミで裁断し、お湯で温めて曲げる、甲冑の下地作りを実施。九度山児童館では西辻香(にしつじ・かおり)副隊長ら、女性隊員中心に約10人が集まって、姫衣装の市女笠(いちめがさ)や入道(にゅうどう)衣装の帯作りに精を出した。「九度山めぐり」の外国人留学生は、これら手作り甲冑・姫衣装を身に着けて、大いに喜ぶに違いない。
また、来年の「町家の人形めぐり」メイン会場は、「真田の道」(商店街)中央付近の「いこい茶屋」東側の広い商店倉庫に決定。8月16日夜の地元の「将星 真田幸村 花火大会」では、真田一族の旗印・六文銭をイメージした6666発の花火を打ち上げ、紀州九度山真田鉄砲隊も、手作り甲冑を装着して〝出陣〟し、合戦ムードを盛り上げることになっている。
梅下隊長は「火災で手作り甲冑を失くしたのは誠に残念ですが、先ず、普段通り制作を再開して、外国人留学生に戦国時代を味わっていただく。来年は待望の『真田丸』放映だし、私たちも大坂の陣・ジオラマ『大阪城入場』を作り、皆さんには、英雄・幸村をしのんでいただきたい」と願う。九度山住民クラブの阪井賢三(さかい・けんぞう)代表は「皆さんの作業再開は、まちを元気づけるので、何よりも心強いです」と喜んでいた。
写真(上)は〝真田の赤備え〟の甲冑下地作りをする梅下隊長ら。写真(中)は甲冑の下地作りに参科した隊員たち。写真(下)は姫衣装づ作りに取り組む西辻・副隊長=左から2番目=ら。

更新日:2015年7月20日 月曜日 00:00

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