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しにせ旅館がランチ&スイーツ店に…写真展も開催中

大正末期の老舗(しにせ)旅館を改装した〝ランチ&スイーツ店〟が、和歌山県九度山町九度山555の19にある。元・旅館の屋号は「玉川亭(たまがわてい)」で、この旅館内部を改装してオープンした店名は「おやつの時間 cafe style」。2階では写真展「いま、ここ」を開催中で、経営者の中川美友己(なかがわ・みゆき)さん(48)は「ここは山河の自然に恵まれたところ。レトロな建物の中で、お茶、食事、自然、催しを楽しんで下さい」と言っている。
旅館「玉川亭」は大正末期の木造建築。大阪府富田林市で〝趣味のケーキ屋さん〟を営んでいた中川さん(橋本市光陽台)が、廃業・空き家になっていた同旅館を借り受けて、昨年11月に改装オープンした。全面ガラス戸が入ったレトロな雰囲気の店舗は、南側が緑の山肌、北側は紀の川畔の田園風景で、はるか彼方には和泉山脈などを眺望できる。
普段は1、2階でお茶、ランチ、スイーツを販売。2階では、これまで「ヨーガ教室」「彫刻展」などを開き、今は、橋本市在住の写真家の落合和哉(おちあい・かずや)さん(78)と飯田泰司(いいだ・やすし)さん(51)の2人が、写真展「いま、ここ」を開催中だ。
落合さんはヒマワリやコスモスなどの作品13枚を出展。太陽の光を燦々と浴びる「ヒマワリ」はさすがに眩しく、小宇宙さえ感じさせている。飯田さんは石段に寝そべる猫や、空にあらわれた蝶の影など9枚を出展。心に飛び込んできた、はっとする瞬間の光景を、すかさず切り取っている。同展は8月16日(日)まで。観覧無料。
同店のメニューは、コーヒー380円、紅茶350円、地元野菜中心の九度山ランチ1000円(但し酵素玄米はプラス200円)、真田プリン6個入り1500円=いずれも税別。
中川さんは「今後も2階では、ギターなどの静かな音楽会、地方寄席、ヨーガ教室など、楽しい催しを企画したい。健康的なランチ、おいしいスイーツにもこだわりたい」と張り切っている。
営業時間は午前11時~午後4時。水曜が定休日。場所は南海高野線・九度山駅前の五差路から北の商店街を少し歩き、1つ目交差点を超えてすぐ右側。駐車場あり。問い合わせは「おやつの時間 cafe style」中川みゆきさん(090・8446・8208)へ。
写真(上)は開催中の写真展「いま、ここ」=左は落合さん。写真(中)は飯田さんの作品。写真(下)は落合さんの作品=左手前は中川美友己さん。


更新日:2015年7月16日 木曜日 00:00

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