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妙楽寺で「宝来」の柿渋染め~白布に干支かわいく

手作りの「宝来(ほうらい)」を大切に残そうと、和歌山県橋本市東家の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=で、4月17日、地元の善男善女が集まり、初の「宝来の柿渋(かきしぶ)染め」作業を行った。今夏には改めて柿渋染め作業を重ね、宝来を美しく仕上げて、各家庭の宝物にしたいと張り切っている。
宝来とは、例えば「未(ひつじ)」や「午(うま)」など、和紙に干支(えと)の姿を切り抜き、正月に各家庭に飾る「切り絵」のこと。弘法大師・空海が「しめ縄」の代用にしたと伝えられている。
岩西住職は母・康子(やすこ)さんと相談し、「宝来作りで、仲良く住民交流を」と考え、平成25年(2013)秋から実施。友人僧侶で四国霊場第四十番札所・観自在寺の三好温人(みよし・おんじん)師に、干支(えと)の下絵を描いてもらった。妙楽寺に参集した善男善女10数人は、下絵に添ってカッターナイフで干支を切り抜き、正月飾りにしてきた。
今回は、この宝来を和紙から白布に替えて、各家庭で保存しようと考案。この日、料理研究家で染物にも詳しい北村和夫(きたむら・かずお)さんが指導。善男善女が干支の宝来を持参し、それを白布(縦25センチ、横36センチ)に乗せて、刷毛や筆で柿渋を塗ると、未(ひつじ)や午(うま)の絵が、茶色に浮かび上がった。すでにお焚き上げを済ませて、干支の宝来のない人たちは、花柄模様に染め上げた。これを日光で乾かし、7月には再度、柿渋を塗り、天日干しして、完成させるという。
岩西康子さんは「十二支の宝来を作っておくと、毎年正月には〝柿渋染めの白布の宝来〟を飾ることができます。宝来の柿渋染めで、皆さんと楽しく交流し、いつまでも幸せでありたいです」と話していた。
写真(上)は宝来の柿渋染めに取り組む善男善女たち=右手前は北村さん。写真(中)は見事に柿渋染めが出来た午の宝来と岩西康子さん。写真(下)は染め上がった花柄の宝来の天日干し。


更新日:2015年4月18日 土曜日 00:01

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