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インコ夫婦とボランティア~素人マジシャン南出さん

可愛い〝インコ夫婦〟を連れて、子供や高齢者に「マジック・ボランティア」を実践している男性がいる。和歌山県橋本市高野口町名倉の南出佳伸(みなみで・よしのぶ)さん(72)で、南出さんは「お客様と楽しい時間を過ごすこと、それが一番幸せです」と言っている。
南出さんが大事に飼育しているインコの1匹は「ピーちゃん」(雄、生後2年)、もう1匹は「キーちゃん」(雌、生後5年)で、いずれも黄色の羽毛に包まれていて、人懐っこい。
これは、マジックではないが、金網を縦に持つと、インコ夫婦はひょい、ひょいと登っていくし、南出さんが指示すると、インコ夫婦は体をよじ登り、帽子に止まる。集まった家族連れにも、同じ動作を繰り広げて、みんなを笑わせる。
このほか、マジックとしては、「趣味の占い」など計約10種類の持ち芸があり、「趣味の占い」では、客の生年月日、生涯希望年齢、思い出の日を、呪(まじな)い1つで、ズバリ当てる。
ペットボトルの口を5円玉でふさぎ、その上に被せた筒から、パチンコ玉を落とすと、客の心がけ次第で、玉がボトルに落ちたり、落ちなかったり。客は「どうして私の心の中の数字が見えるの?」「なぜ、私の意に反して、玉がボトルに落ちないの?」と目をぱちくり。
すると南出さんは、「私はパチンコする人には、その人の思い通りには、パチンコ玉を落とさないし、両親の言うことを聞きますという子供には、その希望通り、パチンコ玉を落としてあげます」と説明。「それは素人マジシャンとして、精一杯の、お客様の幸せを考えてのことです」と話した。
また、特設の棚には、音楽を奏でるグループ・バンド(ウサギ、イヌ、ネコの玩具)を飾り、子供たちが来るとスイッチON。アニマルセラピーも行っている。
南出さんは、旧国鉄・JR職員。趣味で覚えたマジックを活用しようと、65歳の頃からマジック奉仕。これまで、インコ夫婦を連れるなどして、橋本・伊都地方を中心に、保育・幼稚園、子供会、福祉施設、イベントなどでマジックを披露。子供や高齢者らに喜ばれてきた。
また、平成23年(2011)の東日本大震災の後は、パフォーマンス先で「募金箱」を置き、これまで3回、計約10万円を被災地に寄贈。今年3月にも2万数千円を届けるという。
南出さんは「私は決して健康ではありませんが、マジックショーで、皆さんの笑顔に接すると、とても元気をいただけます。これからも頑張りたい」と語った。
問い合わせは、橋本市市民活動サポートセンター(電話=0736・33・0088)へ。
写真(上)は南出さんの帽子に飛び乗って遊ぶインコ夫婦。写真(中)は家族連れを楽しませるグループバンド。写真(下)は金網をよじ登るインコ夫婦。


更新日:2015年2月7日 土曜日 00:00

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