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園児らに「?」の世界~橋本マジック20術披露
〝人々に幸せを運ぶ〟和歌山県橋本市のマジシャングループ「橋本マジッククラブ」=福本泰久(ふくもと・やすひさ)代表=は、7月17日、同市御幸辻の市立紀見幼稚園=木村隆子(きむら・たかこ)園長=で「マジックショー」を開き、子供たちに「?」(疑問符)の世界を提供、楽しいひと時を過ごした。
この日、同クラブの会員7人が出演し、園児41人と自由参加の保護者や子供たち約30人の前で、計約21種類のマジックを披露した。
例えば、折りたたみ式の木製ハウス(高さ約1メートル)に、何も入っていないところ見せ、「いち」「にい」「さん」の掛け声とともに、家の中から着物姿の女性が飛び出すと、子供たちは「わあっ、びっくりした」と仰天。また、空っぽのはずの筒の中から、紐につながれた万国旗が次々と出てくると、「あらっ、不思議、どうして?」と首をかしげる。
さにら、バラバラの紐が、おまじない一つで、一瞬のうちに輪になったり、トランプの赤い色が、次の瞬間、黒く変わったりすると、「このおじさんたち、魔術師やわ」「違うよ、今、後ろで何か見えたよ」などと大騒ぎ。
それでも途中、オカリナで子供たちに人気の歌「さんぽ」を演奏すると、全員、仲良く歌いだし、最後には全員起立して「ありがとうございました」と、深々お辞儀。園児だけでなく、お母さんたちも大喜びだった。
このマジックショーは、同クラブ員でPTAの色谷衛(いろたに・まもる)さんの働きにより実現。木村園長は「子供たちに、どうしてこんなことになるのかな、という〝科学する心〟を育んでいただきました」と謝辞を述べた。
「橋本マジッククラブ」は平成20年9月、郷土出身の人気マジシャン・浦本智文(うらもと・ともふみ)さんの掛け声で発足。老人ホーム経営者や元教員、幼稚園長、建具職、会社員など、20歳代~70歳代の計18人で構成。これまで福祉施設や病院、幼稚園などで、毎年計約20回、ボランティア公演してきた。
福本代表は「これからも、人々を幸せにするマジックを普及させたいし、皆様方に楽しいマジックの時間をお届けしたい」と話した。
写真(上)は、園児らの前で、いきなりハウスから飛び出した女性。写真(中)はオカリナで「さんぽ」を演奏する会員。写真(下)は空っぽの筒から出てくる万国旗の数々。