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高野山で新そば堪能~特養・南山苑のお年寄り

和歌山県高野町高野山にある特別養護老人ホーム「南山苑」=西辻政親(にしつじ・まさちか)苑長(63)=で、11月18日、お年寄りに〝新そば〟を味わってもらう恒例の「そば祭り」が開かれた。大阪市の「そば切り 凡愚(ぼんぐ)」の主人・真野龍彦(まの・たつひこ)さん(69)とその弟子が心を込めた〝手打ちそば〟を提供し、入所・通所のお年寄り85人が、秋の味を堪能していた。
これは西辻苑長が事務長だった平成8年(1996)秋、おいしい〝高野そば〟を作ろうという「SOBAと遊ぼう会」が発足し、西辻苑長がその世話人を務めた。翌9年7月、高野山の畑でそばを栽培し、同年秋には初の「そば祭り」を開催。お年寄りに手打ち〝高野そば〟を提供して、これが「うまい」と喜ばれた。以来、そば栽培は、再三の風水害で中断したものの、「そば祭り」は毎年開催し、今回で18回目になる。
この日、真野さんとその弟子10人は、同苑玄関わきに、そば打ち台やそば包丁、こね台などを用意、群馬産のそば粉を用いて丹念にそば打ち。お年寄り85人や地元協力者らに出来立ての「ざるそば」を提供すると、お年寄りは「ふむふむ」「おいしい」などと笑顔になり、そばつゆも、幸せそうに口に含んでいた。
西辻苑長は「SOBAと遊ぼう会」発足当初から、そば栽培やそば打ち修業を続けてきて、今では「そば祭り」以外にも、お年寄りには大晦日などに、手打ちそばを提供し、海南市の地場産業まつりでも〝そば打ち〟を教えるなど活動中。「たとえ風水害の心配はあっても〝高野そば〟栽培を復活させ、〝そば祭り〟には、ぜひ、お年寄りに味わっていただきたい」と話していた。
写真(上、下)は新そばを賞味する南山苑のお年寄り。写真(中)はそば打ちを指導する真野さん=中央=とその弟子たち。


更新日:2014年11月19日 水曜日 00:00

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