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日本舞踊で施設を慰問~小さな親切実行章
和歌山県高野町高野山の社会福祉施設で、日本舞踊や演歌舞踊の慰問公演を続けている同町西ケ峯、日本舞踊「若柳流」師範・福岡一二三さん(89)が代表を務める「福岡社中」(10人)に、6月1日、公益法人「小さな親切運動本部」(東京)から、「小さな親切」実行章を贈られた。福岡さんは「これを励みに100歳まで続けます」と張り切っている。
福岡さんは1950年に日本舞踊の世界に入り、修業を積んだうえ、高野山で弘法大師(空海)に舞踊を奉納。1993年に高野山に社会福祉法人聖愛会・特別養護老人ホーム「南山苑」が開設した時から、毎年12月23日(天皇誕生日)に、同ホームのお年寄り約100人に、日本舞踊を公演。それだけでなく、自分たちの歌に合わせての舞踊も披露してきた。
この日、高野町の町長室に、福岡さんと弟子5人が参集。木瀬武治町長から「長い間のご活躍、ありがとうございます」と、福岡さんに「小さな親切」実行賞が伝達された。同席した「南山苑」の西辻政親苑長は、「当苑のデイサービスや入所しているお年寄りは、毎年、あでやかな福岡社中の舞踊を楽しみにしています」と感謝。
福岡さんは「皆さんが笑顔を見せてくれるのが何よりうれしいです。私は100歳まで、社中の皆さんとともに、慰問公演を続けたい」と話した。
更新日:2011年6月1日 水曜日 14:13