ニュース & 話題
金森江仙さん「書道メントレ」~弟子20人に集中力
和歌山県橋本市学文路に住む日本教育書道連盟審査会員・金森江仙(かなもり・こうせん)さんは、9月28日、同市東家の「ギャラリー&カフェ・よしむら」=吉村恵輔(よしむら・けいすけ)さん経営=で、特別書道教室を開き、金森さんの弟子約20人が、いわゆる〝メンタルトレーニング〟で、集中力・精神力の大切さを学んだ。金森さんは「しっかり練習を重ね、全員、日本の書道の奥義を極めて、世界に誇れる人間に成長してほしい」と語った。
「ギャラリー&カフェ・よしむら」では、今月末まで金森さんとその弟子たち50人の作品100点を並べた書展を開催。
そこには、日本の書道展で、読売新聞社賞の吉村喜美代(よしむら・きみよ)さん、日本経済新聞社賞の稲森香穂(いなもり・かほ)さん、日本武道館奨励賞の住田博子さん(すみた・ひろこ)さん、日本武道館賞の吉井佐代子(よしい・さよこ)さん、同、山下貴子さん(やました・たかこ)さんや、幼稚園児、小中高生、大学生、社会人の堂々たる受賞作品を軸装、額装にして展示中。
この日の「特別書道教室」は、同カフェのテーブルや、広々とした床を利用。橋本・伊都地方や大阪府堺市、奈良県五條市などから訪れた参加者は、それぞれテーブルに条幅(じょうふく)などの練習用紙を広げて、硬筆や毛筆で、仮名や漢字の練習をした。
その途中、同カフェの常連客が、練習風景を眺めながら行き来するし、普段、顔を合わさない先輩、後輩たちが、自分の運筆を見つめている。その上、壁も棚も一面、秀作で埋め尽くされた圧巻ぶり。全員、その緊張感の中で、筆に力が入り過ぎたり、気が緩んだりしながらも、懸命に心を書に注いでいた。
金森さんは「このようなメンタルトレーニングは、日本武道館での〝書初め会〟などで実施してきましたが、きょうの特別教室の参加者は、全員、初めての体験です」と説明。「ここでは、緊張感を逆に集中力に変え、その中で、仲間には書きやすい場所を譲り、先輩は後輩の面倒をみるなど、本来の書道のよき学びの場になったと思います」と話した。
金森さんは紀北や堺市、五條市などの弟子約50人を指導。学文路の「書道教室」は、毎週木曜日の午後5時からと、日曜日の午前10時から、同午後1時から、同6時半から、それぞれ開校している。問い合わせは金森さん(電話=0736・33・2953)。
「ギャラリー&カフェ・よしむら」は、橋本市役所東約30メートルの国道24号線沿い南側の4階建てビル1階。定休日は木曜日。(電話=0736・32・3365)。
写真(上)は「ギャラリー&カフェ・よしむら」で子供たちを指導する金森江仙さん。写真(中)は緊張感みなぎる中、書道に心を注ぐ少女たち。写真(下)は「ギャラリー&カフェ・よしむら」で開かれた書道のメンタルトレーニング風景。