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南極の氷&初泳ぎ~紀北の真夏日~子供たち歓声

和歌山県・紀北地方は7月16日、3日続きの〝真夏日〟となったが、九度山町立九度山小学校と九度山幼稚園では、子供たちが自衛隊から初めてプレゼントされた〝南極の氷〟に耳を当て、「不思議な音がする」と大喜びで、一方、橋本市南馬場の橋本市民プールでは、幼稚園の親子グループが、今年の〝初泳ぎ〟を楽しむなど、それぞれ「真夏日の涼感」にひたっていた。

[南極の氷]

この日、自衛隊和歌山地方協力本部橋本地域事務所=井上周一郎(いのうえ・しゅういちろう)所長=が、南極の昭和基地から、南極地域観測・海自砕氷艦「しらせ」の持ち帰った氷を、九度山小学校と九度山幼稚園=戀中淳悟(こいなか・じゅんご)校長・園長=にプレゼントした。

同小学校の児童175人と幼稚園の園児40人が、陸・海・空の各自衛隊員3人の指導で、「南極の氷は、数万年前に降り積もった雪が、その重みで固まってできた」「氷の中には太古の空気が閉じ込められている」ことなどを学んだうえ、南極の氷の感触を肌で体験した。

九度山小の児童らは、同校体育館でテーブルに置かれた南極の氷(高さ8センチ、縦横各17センチ)に耳を当てて、プチプチという空気の音を聴いたり、素手で氷をなでまわして、遥か南極に心を馳せたり、歓声を上げていた。

この「南極の氷・体験教育」を企画・実現した同幼稚園・小学校の卒業生で、西山教育心理研究所理事長の西山隆(にしやま・たかし)さん(48)は「これはもともと橋本で行われていましたが、今回、母校で初めて実現できました。子供たちの人生は、ある瞬間、決まることもあります。南極の氷との出会いは、大切な体験になったと思います」と喜んでいた。

 [橋本市民プール・初泳ぎ]

一方、すでにオープン中の橋本市民プールでは、市内の幼稚園の園児10人と保護者7人のグループが訪れ、今夏の〝初泳ぎ〟を楽しんだ。

同プールには「競泳プール」(50メートル・10コース)、「流水プール」(1周160メートル)、「こどもプール」がある。「こどもプール」では、お母さんたちが見守る中、子供たちがジャンボ・カエルの滑り台から、鼻をつまんで一気に滑り降りたり、カラフルな浮き輪をつけて、お母さんの周囲を泳ぎ回ったり。

プールサイドの日差しは、肌に差し込むほど強かったが、プールの水底には涼しそうに波がかげらい、親子の笑顔で満ち溢れていた。

橋本市スポーツ振興公社・運動公園事務所次長の中道亜紀子(なかみち・あきこ)さんは「とくに夏休みには、地元だけでなく、大阪や奈良からも、泳ぎに来てくれます。水の事故にはくれぐれも注意し、皆さん、この夏も、いい思い出をつくってください」と言っている。

営業期間は8月31日まで。時間は午前10時~午後5時。利用料金は大人(中学生を除く15歳以上)820円、小人(小中学校の児童生徒)410円。問い合わせは橋本市民プール(電話0736・33・2556)。

写真(上)は南極の氷に耳を当てて、数万年前の空気の音を聴く児童たち。写真(中、下)は橋本市民プールの「こどもプール」で浮き輪をつけて泳ぎ回る子供たちと、それを見守る保護者たち。


更新日:2014年7月17日 木曜日 00:07

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