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詐欺に注意!置き傘に防犯標語~橋本高・野球部員

和歌山県橋本市古佐田の県立橋本高校・野球部員は3月25日、隣の丸山公園で、駅や学校などに置いて使ってもらう〝置き傘〟50本に、高齢者が詐欺被害などに遭わないよう啓発する防犯標語を書き込み、JR・南海橋本駅や公民館、集会所、小中学校、保育、幼稚園などに配った。
この日、橋本市人権啓発推進委員会・橋本地区会=安田章伍(しょうご)代表=の主催で、野球部員28人と橋本署・橋本駅前交番所の警察官5人、古佐田人権サークル、古佐田老人クラブ連合会の15人が集合。
先ず安田代表は、約25年前に発行された人権啓発冊子「ひらけゆく空のもとに」を、整列した野球部員に紹介し、「人権という大切な言葉を心にとどめて置いてください」と挨拶。
次に橋本駅前交番所の山本乃弘(のぶひろ)所長が、今年1月、橋本市内で90歳代の女性が、警察官などを名乗る男に約2300万円をだまし取られた事件などを受けて、「私たちも明るいまちづくりに力を入れる」と誓った。
この後、部員らは、地域ボランティアの阪口繁昭さんから作業手順を教わり、赤、青、緑の洋傘に筆と水性塗料を使って、「その電話 不審と思えば 相談を」「あまい話に落とし穴」「安全安心の街づくり」などという10数種の防犯標語を丁寧に書き込み、傘の先端には交通事故に遭わないよう反射材テープを巻き付けた。
この置き傘は、橋本駅など要所で、ふいの雨に見舞われた際、市民がそれを借用し、野球部員の書いた標語を見てもらうことになる。
野球部主将の高水健(たかみず・けん)君(2年生)は「ぼくたちは普段から地域の方々に応援してもらっているので、きょうは僕たちも地域のために協力させてもらいました。とくに高齢者の方は、詐欺被害にあわないように注意してほしい」と話した。
写真(上)は置き傘に防犯啓発標語を書き込む橋本高校・野球部員ら。写真(中)は丹精込めて標語を書く女子マネージャーら。写真(下)は〝置き傘に防犯標語〟を書いた橋本高校野球部や警察、地元関係者たち。


更新日:2014年3月26日 水曜日 00:06

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