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〝似顔絵の名刺〟で独居・高齢者を訪問へ…駅前交番

自分の〝似顔絵入り名刺〟を持って、一人暮らしの高齢者宅を訪問しようと、和歌山県橋本市の和歌山県警橋本署・橋本駅前交番所(井口正士所長)は、同市山田で農業を営む元商業デザイナーの小林由美子さんに所員の似顔絵を描いてもらった。井口所長は「私たちの〝似顔絵名刺〟で、警察官に親しみを持ってもらい、振り込め詐欺などに遭い、困った時に電話をしてもらえれば」と言っている。
小林さんは10月中旬、橋本駅前交番所を訪れ、所員のうち〝紅一点〟の中川樹理巡査と対面。毛筆と鉛筆を使って、B4判の画用紙に、中川巡査の似顔絵を約40分がかりで描き上げた。
同交番所には、所長を含め7人が勤務。小林さんは農繁期で忙しく、交番所も突発的な事件、事故に対応しなければならないので、中川巡査以外の6人については、顔写真を小林さんに託し、それぞれの似顔絵を自宅で描いてもらう。
同交番所では、近く、約1か月間かけて、管内の一人暮らしの高齢者宅を一軒ずつ訪問し、例えば電話近くの壁などに〝似顔絵名刺〟を貼ってもらい、「振り込め詐欺に要注意」「夜間の外出には反射材をつけて」など、犯罪や交通事故に巻き込まれないように訴える。
井口所長は「一人暮らしの高齢者宅には、普段から巡回相談を行っていますが、似顔絵を屋内に貼ってもらうと、所員の顔を覚えてもらえるし、犯罪に巻き込まれそうな時は、とっさに交番所へ通報してもらえます。少しでも被害をなくしたい」と話した。
写真(上)は橋本駅前交番所で中川巡査の似顔絵を描く小林さん=左。写真(中)は描いてもらった似顔絵を披露する中川巡査。写真(下)は似顔絵を左のような〝似顔絵名刺〟に制作する。


更新日:2012年10月29日 月曜日 16:45

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