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橋本で10階ホテル開業~真田陣太鼓で祝う

高野山麓の素敵な観光地でありながら、宿泊施設が不足していた和歌山県橋本市で、3月22日、待望の「ホテルルートイン橋本」が完成・オープンした。平成27年(2015)の紀の国わかやま国体や、高野山開創1200年記念大法会の宿泊基盤になるだけでなく、地元企業の関係ビジネスマンの活動拠点ともなり、橋本・伊都地方の経済活性化に役立つと期待されている。
ルートインジャパン(永山勝利代表、本社・東京)は、全国で広範囲にホテル経営を展開し、「ホテルルートイン橋本」は全国で248店目、和歌山県内では第1号店となる。
橋本市市脇4丁目10番28号の市街地に完成した同ホテルは、鉄筋コンクリート10階建て。客室はシングル中心に計148室。客室料金はシングル1泊朝食付6800円~7800円(税込)、ツイン(2名1室利用)1泊朝食付1万3000円付~15000円(税込)で、バイキング(朝食無料)和洋メニューを用意。施設は1階に大浴場を完備。レストラン花茶室(朝食)、レストラン花々亭(夕食)、ルームシアター、全室インターネット、インターネットコーナー、橋本市特産品コーナーを設置。国の伝統的工芸品「紀州へら竿」や郷土の特産品「パイル織物」を展示した。
今回、同ホテルがオープンした経緯は、先ず永山代表が戦国武将の真田昌幸・幸村の郷土、信州・上田市出身で、橋本市に隣接する九度山町は、真田昌幸・幸村の閉居地。両市町は姉妹都市提携を結んでいる。
そこで木下・橋本市長は、岡本章・九度山町長と共に、母袋創一(もたい・そういち)・上田市長を通じて、永山代表にホテル建設を懇願。真田昌幸・幸村の縁とともに、紀州を視野に入れていた同社の考えとも一致して実現したという。
この日、正午から同ホテル南側の駐車場で、開業イベントを開催。集まった大勢の市民を前に「九度山陣太鼓」や「信州真田陣太鼓」が披露され、素人集団「橋本ちんどん笑会」のチンドン屋が、鉦や太鼓の鳴物入りで、ユーモラスに祝賀ムードを盛り上げ、信州そばや上田カリーも振る舞われた。
とくに、信州真田陣太鼓は、同保存会の面々が演奏曲「真田魂の叫び」を演奏。昌幸・幸村らが朱塗りの六文銭の旗や、ヨロイカブトの〝赤備え〟の姿で、ほら貝を吹き鳴らし、刀をかざして口上を述べ、太鼓をとどろかせると、まさに戦国絵巻さながら。大きな拍手が起きていた。
また、施設案内された市民らは「1階にはラジウム人工温泉や、居酒屋風の〝花々亭〟がある」「客室の窓からは国城山や紀の川、郷土のまちの風景が見える」「ここを拠点にすれば、高野山も大阪、奈良へも便利」と、会話が弾んでいた。
ホテル周辺には、和歌山県伊都振興局、橋本市役所、橋本商工会館、橋本警察署、橋本消防署、橋本市保健福祉センター、橋本市民会館、橋本市教育文化会館、銀行、保険会社、携帯電話取扱い店、物販店、中華料理店、うどん店、居酒屋、スナックなどがある。
同ホテル・マネージャーの仲西由紀子(なかにし・ゆきこ)さんは「お陰さまで、きょう初日は満室で、すでに国体関係の予約もあります。私たちスタッフは、観光パンフを置き、特産品を飾り、高野山や当地方の観光案内所の役割も果たしたい」とにっこり。ルートインジャパンの永山泰樹(たいき)社長は「ここは大阪・難波から電車でわずか約45分。高野山の麓(ふもと)でもあります。ホテル開業により、大勢のお客さまに来ていただき、地元に貢献できればうれしいです」と語った。
また、木下市長は「私も毎月3回は宿泊したい」と言えば、岡本・九度山町長も「ぜひ観光客の誘致を」と話し、橋本商工会議所の畑野富雄会頭は「地元企業や飲食業界が活気づいてほしい」と期待した。
同ホテルへのアクセスは、JR・南海「橋本駅」から徒歩約20分、車で約6分。阪和自動車道・美原北インターチェンジより約60分、京奈和自動車道・橋本インターチェンジより約5分。同ホテルの電話は0736・33・3000。FAXは0736・33・7300。
写真(上)はホテルルートイン橋本の開業イベントで披露する信州真田陣太鼓。写真(中)は10階建てのホテルルートイン橋本。写真(下)はホテルルートイン橋本オープンを祝う橋本ちんどん笑会のチンドン屋。


更新日:2014年3月23日 日曜日 00:25

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