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五人囃子に笛太鼓♪高齢者うっとり~施設職員寄贈

3月3日の〝桃の節句〟を控えて、和歌山県橋本市隅田町の特別養護老人ホーム「ひかり苑・天佳苑(てんかえん)」(堀畑光久理事長)に〝雛(ひな)飾り〟が飾られ、高齢者らはPM2・5やスギ花粉とは、ほとんど無関係のような〝春の優雅な世界〟を楽しんでいる。
〝雛飾り〟は、ひかり苑と天佳苑の、二重ドアの内側の各ロビーに1組ずつ飾られている。いずれも同施設の女性職員が、毎年、自宅で飾ってきた大切な逸品だが、「お年寄りのために役立ててください」と数年前に寄贈した。
〝雛飾り〟はどちらも豪華な7段飾りで、最上段には、いわゆるお内裏(だいり)さまとお雛さまが並んで着座。もちろんお内裏さまはハンサム、お雛さまは愛くるしい表情で、下段には五人囃子(ばやし)や三人官女が、ぼんぼりに照らされていて、まさに笛太鼓の楽曲さえ聴こえてきそうな雰囲気。
高齢者らは、はるか戦前の昔、親に飾ってもらった人、飾ってもらえなかった人、やがて、娘や孫に飾ってあげた人など、思い出はさまざま。高齢者らは、車椅子に乗せてもらって、通りかかるたびに、〝雛飾り〟を見上げては、「かわいいなあ」と喜びの溜息(ためいき)をもらしている。
堀畑佳久(よしひさ)施設長は「お年寄りの方々は、〝雛飾り〟を見て、明かりをつけましょ♪♪ぼんぼりに♪♪♪と歌ったり、五七五をひねったり。施設では四季折々を楽しんでいだけるように工夫しています」と話した。
写真(上)は「ひかり苑」ロビーの雛飾り。写真(中)は愛くるしい美しさを漂わせるお雛さま=向うはお内裏さま。写真(下)は「天佳苑」ロビーに飾られた雛飾り。


更新日:2014年2月27日 木曜日 00:00

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