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道真公の宮に梅ほころぶ~入試合格の祈願続々

〝学問の神様〟として尊崇される菅原道真(すがわら・みちざね)公を祀る和歌山県橋本市南馬場821の学文路(かむろ)天満宮で、今年も紅梅、白梅の花が咲き始めた。今、近畿各地から数多くの高校・大学入試の合格祈願・参拝客が訪れていて、菅野一三(すがの・いつぞう)宮司は「梅の花を眺め、学問に励み、堂々と受験に臨んでください」と呼び掛けている。
同神社は天治元年(1124)に勧請(かんじょう)され、明治42年(1909)、学文路村内7ケ字の神々55柱を合祀。道真公は観世音の化身と言われ、とくに〝学問の神様〟〝和歌の神様〟〝書道の神様〟として尊崇されている。
とくに梅の花については、道真公が大宰府(だざいふ)へ左遷される前、庭で「東風(こち)ふかば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」(私がいなくなっても、春が来るたび忘れることなく、梅の木よ、芳しい花を咲かせておくれ)と、和歌を詠んでいて、梅の花と道真公のつながりは深い。
今、同天満宮の境内にある紅梅、白梅の木々は、その枝々に無数の蕾(つぼみ)がふくらみはじめ、数輪は開花し始めている。また、菅野宮司は、少し多すぎた梅が枝を本殿前の石の榊立(さかきたて)に活けていて、その蕾も赤らんでいる。早いものは、ここ2週間、遅くてもここ3週間後には、美しく開花しそうな勢いだ。
同天満宮には、これから3月中旬にかけて、公立高校・大学の受験者やその家族が、合格祈願に続々参拝。絵馬(600円)や御守り(500円)、鉛筆(1本100円)を買い求め、平常心で入試に臨むという。菅野宮司は「必死で勉強した実力は、入試当日、最大限に発揮し、ぜひ合格してください」と言っている。
問い合わせは同神社(電話0736・32・5582)。
写真(上)は学文路天満宮の境内で赤らんできた紅梅の蕾。写真(中)はほころびはじめた学文路天満宮の梅の花。写真(下)は石の榊立に梅が枝を活ける菅野宮司。


更新日:2014年2月18日 火曜日 00:50

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