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玉川峡〝やどり温泉〟雪見食~京奈和道すいすい
日本列島の大雪から2日目の2月16日、和歌山県橋本・伊都地方は快晴に恵まれ、雪もほとんど解けて、穏やかな日曜日となった。国道や京奈和自動車道も、普段通り車が往来し、昼は玉川峡の〝やどり温泉〟に、都市部から入浴・食事客が訪れ、夜は市内の飲食店に男たちが立ち寄るなど〝山河あるまち〟は、いつもの活気を取り戻した。
橋本・伊都地方には、2月14日の大雪で、高野山で約45センチ、橋本市の山間部で約32センチ、平野部で約25センチの積雪となった。このため、JR和歌山線や京奈和自動車道は、一時不通となったが、JR和歌山線は同日、運行を再開し、京奈和自動車道は翌日、通行止めを解除した。
大雪翌日の京奈和自動車道の側道や、市内の国道、県道、市道わきでは、大雪で動けず放置された車や、コンクリート側壁などに衝突した車などがあり、その移動作業に大わらわだった。
橋本市から玉川峡沿いを高野山に向けて走る国道371号線は、大雪の重みで、沿道の杉木が各所で倒れて、一時、車は通行できなくなったが、県が倒木を除去し、16日には完全復旧した。
この影響で、玉川峡にある市設民営・温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」は、15日は開店休業の状態だったが、16日には大阪方面から温泉・食事客が訪れ、温泉で体をあたためたり、玉川峡の雪景色を眺めながら会食したり、雪の玉川峡を楽しんでいた。
一方、京奈和自動車道は、15日午後、道路上の雪を道路わきにかき集め、車は側道とともにスムーズに往来。また、16日午後、ガソリンスタンドでは、大雪で冷え込んだ各家庭の人たちが、灯油容器を持って長い列をつくった。
橋本の基盤を築いた応其上人を祀る応其寺の門や、上本町商店街には、わずかに雪が残り、冷たい雪解風が吹いていたが、JR・南海「橋本駅」前の居酒屋では、それぞれ店内で厚着を脱ぎ、酒食を楽しんだ後は、再び厚着を着込んで、「おい、風邪引くなよ」と声を掛け合いながら、帰途についていた
写真(上)、は雪景色の玉川峡と〝やどり温泉いやしの湯〟。写真(中)は雪の重みで倒れた杉木=国道371号線わき=車は通行できるように処理。写真(下)は通行止めを解除された京奈和自動車道=右は側道=と背景は橋本市あやの台、その向こうは大峯山系の山々。