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〝今宮戎〟の笹刈り始まる~橋本・万葉の里の笹山で

「商売繁盛で笹(ささ)持ってこい」という、威勢のいい掛け声で知られる今宮戎神社(大阪市)の宵戎、本戎、残り戎に使われる〝福笹(ふくざさ)〟の笹刈り作業が、1月4日、笹薮の本場である和歌山県橋本市真土の山中で始まった。毎年孟宗竹(もうそうちく)の笹を出荷している大弥(だいや)工芸(同市隅田町)の奥村浩章(ひろあき)社長は「今年の笹は豊作ではありませんが、笹そのものは良質のものを揃えます」と〝えびす顔〟を見せている。
この日、市内の笹刈り経験豊かな農家の人たち9人が、昔、万葉人が往来したことで名高い〝飛び越え石〟のある落合川の西側の竹山で、笹刈り作業を始めた。これと並行して、5日からは同市南馬場の選果場で笹作り・荷造り作業を行い、同8日午後、トラックで今宮戎神社へ搬送。その本数は12万本にのぼる。
農家の人たちは、孟宗竹をチェンソーで伐採し、そこから、しなやかな笹だけを選別して、選果場へ搬送。ここでは別の農家の人たち6人が、選定ハサミを使って、長さ1メートルに切りそろえ、枯れた枝葉や形の悪い枝葉を取り除き、100本を1束にして、3束を〝窓付き〟ゴザで巻きつけ、トラックに積み込む。
一方、同県紀美野町でも、同じように笹刈り作業を行い、9日には、数万本を同神社へ搬送する予定。
今宮戎神社では、この福笹を参拝者に配り、巫女さんや福娘たちが、福笹にお札や小判、タイ、福俵などを飾りつけて、「商売繁盛でササ持ってこい」と、威勢よく販売することになる。
奥村社長は「タケノコが昨年不作だったため、当然、笹も豊作と申せません。それでも、神社からは〝1メートルの良質の笹を〟という注文を受けており、それにふさわしい笹さがしに必死です」と話し、「笹には、今年も日本の安寧(あんねい)と、商売繁盛の祈りを込めています。みなさん〝えびす顔〟で、よろしくお願いします」と、にっこり話した。
写真(上)は橋本市隅田町真土の山で笹刈り作業に精を出す農家の人たち。写真(中)は伐り出された福笹を前に〝えびす顔〟の奥村社長。写真(下)は昨年の笹作り・荷造り作業風景。

更新日:2014年1月5日 日曜日 00:29

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