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〝学問の神様〟に合格祈願~学文路天満宮へ続々
〝学問の神様〟として尊崇される菅原道真(すがわら・みちざね)公を祀る和歌山県橋本市南馬場821の学文路(かむろ)天満宮に、近畿各地から高校・大学入試の合格祈願の参拝客が続々と訪れている。菅野一三(すがの・いつぞう)宮司は「学問の神様を信じ、全力で勉強を重ね、堂々と受験に臨んでください」と言っている。
同神社は天治元年(1124)に勧請(かんじょう)され、明治42年(1909)、学文路村内7ケ字の神々55柱を合祀。道真公は観世音の化身と言われ、とくに〝学問の神様〟〝和歌の神様〟〝書道の神様〟として尊崇されている。
同神社には、合格祈願の御守や合格梅、「入」の文字を形どった絵馬などを置いており、受験生のいる家族は、今年も歳末から来年2月末まで合格祈願に訪れた後、今度は4月末から7月にかけて、合格のお礼参りが相次ぐという。
12月11日午後、大阪府八尾市から、電車で訪れた高校受験生をもつ母親と祖父母の3人は、さっそく合格のお札、合格梅(5個入り)、御守り、絵馬、神社名入り鉛筆(計2700円)を買い求め、本殿の鈴を鳴らして、深々と頭を下げ、柏手を打った。母親は「子どもから〝必ず御守りを持って帰ってね〟と頼まれています。きょうは心から合格をお願いしましたので、子どもは頑張ってくれると信じています」と話した。
本殿前の庭では、ナンテンの実が真っ赤に色づき、厳しい冬の到来を告げている。菅野宮司は「もちろん、プレッシャーはいけませんが」と前置きし、「ここでお祈りするだけで、受験生には家族の思いが伝わりますし、大きな励みになると思います」と説明していた。
問い合わせは同神社(電話0736・32・5582)。
一方、南海電鉄は今年も合格祈願の縁起物、高野線の学文路駅の入場券(5枚組、750円)を、来年3月19日まで、同電鉄の各駅(無人駅など一部を除く)などで販売。また線路にまく「すべらない砂」も添えている。
12月27日と来年1月12日の午前10時~午後2時には、学文路駅(無人)で「特別販売会」を開催。2月1日~5月31日は、同駅に「すべらない砂」の「返納箱」を設けることになっている。
問い合わせは南海テレホンセンター(06・6643・1005)。
写真(上)は学文路天満宮で高校合格を祈願する家族連れ。学文路天満宮に掲げられた合格祈願の絵馬。写真(下)は合格御守りや合格絵馬を求める家族連れ。