ニュース & 話題
紀ノ川・紅葉・黄葉〝冬景色〟~ふるさと学びの森
紀ノ川河川敷につくられた全国でも珍しい森…、和歌山県橋本市向副の「ふるさと学びの森」は、本格的な冬の到来により、10数種類の木々が美しく紅葉、または紅葉している。森に入ると、寺院の庭園などとはまた違った、初冬の森の風景を楽しむことができる。
この「ふるさと学びの森」は、県自然保護監視員で医師の田中治さん(85)(同市隅田町)が、「1か所で多種多様な木々を観察できるように」と、河川敷利用の国の認可を得たうえ、約350種類を15年がかりで植林。知り合いの元銀行員・山下紘一さん(59)が、水やり、下草刈りなどをしてつくり上げた。
森は、羽子板の羽の玉にするムクロジの木や、就職時に植えると退職時に結実するので〝年金の木〟と呼ばれるペカンの木などが生い茂り、それぞれに〝名札〟が掛けられている。少なくとも橋本・伊都地方の山々にある木々は、すべて揃っているという。
今は、小さな柿の実が沢山ついたロウヤガキ、ナンテンの実を集めたようなビナンカヅラの実がかわいいし、大きな葉のトチノキやユリノキの黄葉、桜に似たニッサシネンシスの紅葉などが見られる。
とくにムクロジの葉の色彩は、日当たりのいい南側が緑色のままなのに、日当たりのわるい北側が、どんどん黄色く変わっていることや、イチヨウの根元が円陣のように黄落に埋まり、だれもいない木陰のベンチにイチョウ落葉が敷き詰めた様子は、ふかい時の流れを感じさせてくれる。
地元の観光関係者は、「最近は、新聞やテレビで、この森が広く世間に知られるようになり、小春日和の日だけでなく、冷たい時雨(しぐれ)の日でも、ちょくちょく市民が訪れているようです」と話している。
場所は南海高野線・紀ノ川鉄橋のすぐ東側。問い合わせは「ふるさと学びの森を楽しむ会」事務局長・山本良和さん(橋本市中央公民館長)(0736・32・0034)。